モンガ撲滅で貧困層の経済状態を改善

※「モンガ」:洪水による氾濫やサイクロンの襲来など、季節的に食料が得られない飢餓状況のこと
 
9月の下旬~11月上旬にランプル地区でひどい貧困を引き起こす原因になる季節の呪い「モンガ」は、社会経済状況の絶え間ない改善のため、根絶されようとしている。


「モンガ」の呪いから貧しい人々を解放するため、政府は過去5年間に渡り、所得創出を含む他の効果的な取組みとともに大規模な社会的セーフティネット活動を実施している。

専門家、NGOの幹部、政府関係者や一般の人々によれば、ランプル地区の「モンガ」の根絶は喫緊の課題及び現政権のハシナ首相の選挙公約で、まぎれもない成功の一つだ。

過去に「Aswin」~「Kartik」(ビグラム歴の月 9月の下旬~11月上旬ごろ)の真っ只中で「モンガ」による過酷な環境を過ごしてきた極貧の人々は、近年では少しの「モンガ」も経験することなく過ごせたと、ランプルアブダスサラム区救援・復興職員は述べた。

北ベンガルランプルベース開発研究所のエグゼクティブディレクターは、この成功はすべての地域での「モンガ」根絶を望む政府の決定的な意思と様々な効果的な手順によって成し遂げられたと述べた。

RDRバングラデシュ共同プログラム理事長は、過去5年間に効果的なGO-NGOの連携や民間主導の様々な所得創出活動のおかげで、貧困層の経済状態が大幅に改善されたと述べた。

数千人の貧困層は、自己の雇用、小規模企業、取引、家内工業、縫製手織り服、マイクロクレジット活動、入植、養魚、家畜飼育、参加型社会植林や他の所得創出活動を通じて、自立を達成している。

短期かつ簡易の無利子融資、若年失業者の職業訓練、女性の所得創出活動の様々な取引、政府やNGO、援助機関、開発パートナーの手助けもまた「モンガ」の根絶に重要な役割を果たしたと、理事長は付け加えた。

稲学者は、バングラデシュ稲研究所によって開発された短期間生育の稲の栽培拡大や早期収穫が状況をよくし、2007年から貧しい人や被害を受けた人々に巨大な雇用を創出していると述べた。

専門家によれば、政府はまだ季節の呪いが再現するドアを閉じ、他の所得創出活動とともに、非常に効果的な雇用創出、VGF、VGD、TR、およびFFWのような広範囲のセーフティネットプログラムを実施している。