バングラデシュ、人間開発指数で進歩

※人間開発指数:各国の社会の豊かさや進歩の度合いをはかる包括的な経済社会指標として国連開発計画(UNDP)が設定した数値。
 
人間開発報告書2014によると、バングラデシュは人間開発指数(HDI)で、世界143位から142位へと1ランクアップした。


木曜日、国連開発計画(UNDP)がウェブサイト上に報告書を公表した。 

UNDPカントリーディレクターニック・ベレスフォード、追加カントリー・ディレクターKAM・Morshedが共同でレポートを提出し、経済関係課(ERD)秘書官モハマド・Mejbahuddinが、レポートを発表した。 

バングラデシュはHDI値0.558で、並外れた進展を示している世界18ヶ国のうちの一つだ。 

南アジア諸国では、アフガニスタン(169位)、インド(135位)、パキスタン(146位)、ネパール(145位)、モルディブ(103位)、ブータン(136位)は変化はないが、バングラデシュだけが一つ順位を上げた。
 
スリランカは南アジアトップの73位で、2つ順位を上げた。2014年度報告書ではスロバキアがトップランクの第一位だった。

南アジア諸国の中でバングラデシュは、ミディアム人間開発部門で諸国をリードする優れた実績を上げたことを証明した。
 
HDR(Human Development Report)は、バングラデシュは不平等を調整し、インド、パキスタン、ネパールに比べて良い貧困対策を示し、より良くなっていると述べた。 

バングラデシュは、ジェンダー不平等問題でもよい実績を示した。実際ジェンダー不平等だけを考慮すると、バングラデシュは115位。インドやパキスタンよりかなり前にいる。
 
ジェンダー開発指数の新しい指標である男女別進捗状況を比較すると、バングラデシュ(107位)、インド(132位)、パキスタン(145位)で、かなり前を走っている。

このインデックスは、二つの近隣諸国(インド、パキスタン)と比較したとき、進歩は男性よりも女性によって作られていることがわかる。

多次元貧困指数はバングラデシュ(0.237)で、インド(0.282)や同じ位置にいるパキスタンよりいい。すべての国のデータの素となっているのは、各政府機関によって発行された出版物のデータだ。 

「人類の進歩の持続、脆弱性を減らし、回復力をつくる」と題された円卓会議が、ERD秘書官をチーフ・ゲストとして開催された。国連開発計画(UNDP)常駐代表が、議論にさきがけで基調論文を発表。著名な科学者で環境専門家のハグ博士が議論を司会した。 

代表は、今年のHDRの目玉として、人々の選択肢を促進し、人間開発の成果を保護する必要性を語った。 

「脆弱性と回復力」の講演を通じ、HDR2014は、持続可能な発展に重要な、脆弱性を減らし回復力を高めるやり方への理解と意識の向上を求めている。

HDR2014は、個人の性別や民族や社会的地位に根ざした構造的な脆弱性に対処するため、政策や社会規範を体系的に調整する必要性を強調した。 

また、個人が自分の人生のさまざまな段階で直面する脅威に起因する「ライフサイクルの脆弱性」に焦点をあてる必要性を強調した。「力強く普遍的な社会的保護は、個々の回復力を向上させるだけではなくーそれはまた、経済全体の回復力を強化することができる」とレポートは述べている。