バングラデシュに500万人の児童労働者:ILO

国際労働機関(ILO)の最近の報告によると、南アジアでは5歳から17歳のおおよそ1700万人の子どもたちが児童労働に従事し、バングラデシュは第二位となっている。
 
報告書によると、児童労働が最も多いのがインドで580万人、500万人のバングラデシュが続き、以下340万人のパキスタン、200万人のネパールと続く。

だが相対的な条件では、ネパールの子どもたちが児童労働で最も高いリスクに直面している。

5人に一人の児童労働者が11歳未満であるとし、報告書は「南アジアの児童労働を測る:全国世帯調査の視点」というタイトルが付けられている。

ILOは児童労働と児童雇用の南アジアにおける問題の概要を提供するため、2005年から2012年のデータに基づき、初めてこの地域の報告を行った。データは南アジア7ヶ国、バングラデシュ、ブータン、インド、ネパール、モルジブ、パキスタン、スリランカの全国世帯調査を通じて集めた。

全国調査は主に危険な作業に関する情報だが、他に南アジアでよく見られる借金による束縛、武力紛争における子どもたち、性的搾取、子ども家事労働など、最悪の形の児童労働についても述べられている。

報告書は、バングラデシュの46%からネパールの94%まで、農業に従事する子どもの割合が最も高いことを見出した。

またすべての国の調査で、仕事に従事せず、学校にも行かない子どもがかなりいることを報告した。

合計2400万人の子どもは、インドとパキスタン、バングラデシュの14歳未満だ。

学校に行かない子どもたちは、南アジア地域の「巨大な挑戦」であると報告書は述べている。

「南アジアの数百万人もの子どもたちが児童労働で逃げられないようにされ、数百万人以上の子どもたちが教育から離されている。大規模で持続的に対応する必要性が、緊急で重要である」
ILO南アジアディーセントワークチームの上級児童労働専門官シェリン・カーンは述べた。

報告書は特に農村地域や児童労働問題を取り入れた社会福祉と保護プログラム、女子と男子両方のための基本的な教育の増加、仕事と学校との関係についての研究に力を入れるよう推奨した。

「報告書は、児童労働に取り組むことは緊急の優先事項でなければならないことを思い出させるモーニングコールだ」
ILO基本的労働権利プログラムのコリーヌ・Varghaチーフは、報告書の中で述べている。

報告書はまた、より多くのニーズに対応できる年齢に達している子どもが、危険な仕事ではないと確認できることが重要であると述べている。

データから欠落している子ども(学校や仕事でもない)、とりわけ児童婚や強制労働、人身売買、性的搾取、搾取的な家事労働をさせられている子どもの詳細な研究も呼びかけた。