9年ぶりに7%成長へ

暫定データによると、バングラデシュの国内総生産(GDP)成長率は今会計年度に7%を超えるだろう。

工業とサービス部門、とりわけ公共部門の賃金増加に支えられ、国は9年ぶりに7%を超えるGDP成長率を達成しようとしている。

バングラデシュ統計局(BBS)、2015-16会計年度暫定データによると、昨年の会計年度6.55%だったGDP成長率は、今年は7.05%に増加する。

昨日、国家経済会議(NEC)の後、AHMムスタファ カマル計画大臣は記者会見で次のように述べた。
「バングラデシュのGDP成長率は長らく6%台で推移していたが、7.05%の成長を達成することで、停滞を克服することができるでしょう。我が国の経済は労働者や農民を含めたすべての人々の貢献で進歩してきました」

だが何人かの経済学者は暫定データに対し疑念を表明し、成長目標を達成することができるかどうかは不確実であると述べた。

政府顧問だったABMミルザ アジザル イスラム(Mirza Azizul Islam)氏は述べる。
「私はこの数字を信用していません」

アジザル氏は工業原料や主要な機械輸入の増加スピードが、昨年度7―2月期より遅いことを例に上げる。
	
輸出部門だけは良好な成長を見せているが、アジザル氏は、それが今年GDP成長を0.5%の押し上げるようには見えないと言う。

バングラデシュ開発研究所(BIDS)のザイド バクト(Zaid Bakht)氏は、成長目標を達成できるかどうかの不確実性があると言う。成長の大部分は輸出によると言うのだ。

世界銀行ダッカ事務所の主要な経済学者であるザヒド フセイン(Zahid Hussain)氏は、成長が見込まれるのは主にサービス部門、特に行政、教育、保健であると言う。公務員の賃金上昇は7%以上の成長に向けて大きな役割をはたしてきた。

BBS暫定データでは農業部門の成長が3.33%から2.6%に下がったことを示す。工業部門は9.67%から10.10%へ、サービス部門は前年の5.8%からは6.7%へとする。


The Daily Star April 6 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/7pc-growth-first-time-9-years-1204936