より強い都市管理を

バングラデシュは他の大部分のアジア諸国と同様に、人口の急激に上昇する都市を住みやすく繁栄したものにするため、より強い都市管理を必要とする。

バングラデシュの都市人口は現在5500万人で、2030年に8320万人、2050年に1.124億に急増する。都市人口の割合は現在の34%から、2030年には45%、2050年には56%に成長する。国連開発計画(UNDP)の新たな報告書、「未来を作る:変化する人口統計はどう人間開発を促進できるか」と名付けられたアジア太平洋人間開発報告書(APHDR)は言う。

報告書ではさらに貧しい教育、農業生産性の低下、農業の低所得、そして環境要因が、農村部の人々を都市に追いやっているという。しかし多くの場合、都市はやって来た人に良い条件は提供しない。

多くの都市や町では公共の水供給や衛生、下水、廃棄物管理サービスの面で立ち遅れていると報告書はいう。バングラデシュとネパールの都市住民の約55%は、スラムで生き残るために苦労していると例を挙げる。

スラム居住者の割合が下落した国はあるが、全体数は上昇している。バングラデシュでは1990年から2014年の間に、2千万人から2900万人へと上昇した。

報告書は都市の拡大に伴い、今後、巨大な固体廃棄物の問題がひどくなるだろうという。そのため都市がリサイクルを含め、廃棄物を管理し、減少する方法を開発する必要がある。

都市インフラは多くの場合、自然災害の対処には不十分であり、貧困層にとって自然災害のリスクはさらに広がった。社会的セーフティネットによる限られた蓄えや保護範囲では、貧困層は災害から復旧することができないかもしれない。このことは貧困の悪循環を永続し、世代を超えて人間開発を制限しうる。より良い都市計画、早期警戒システムと効果的な都市管理が、そのリスクを軽減することを報告書は示唆する。

The Daily Star April 27 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/undp-suggests-stronger-urban-governance-1215130