ジュートが農家を誘惑

ジュートが農家を誘惑
米や他の作物が低価格のため損害を被った多くの農家は、より大きな利益を求め、たくさんの土地でジュートを栽培した。

農業普及局(DAE)の試算によると、今シーズンのジュート栽培は79.6万ヘクタールと、前シーズンに比べて10%増加した。

ジュートの高価格が生産者を勇気づけたようだ。多くの農家は米の低価格に不満を感じ、ジュートに切り替えた。匿名希望のDAE高官はいう。

過去数ヶ月、粗い中位品種の稲価格は1モーンド当たり550Tk(約768円)から660Tk(約922円)の間で推移し、政府の推定生産コストよりも安い。

食糧省によると、農家はアマン米とボロ米1キロを生産するため、それぞれ18.5Tk(約26円)と20.7Tk(約29円)を費やす。

主要産物価格は、ボロ米収穫開始後に下落した。現在の価格は1モーンド当たり400Tk(約559円)から500Tk(約698円)だ。ナオガオンの米卸売業ニロド ボロン サハさんはいう。

これとは対照的に、生ジュートは1モーンド当たり2200Tk(約3072円)から2350Tk(約3282円)で取引された。収穫期の初めの価格は1600Tk(約2235円)から1700Tk(約2374円)だった。

今のジュート価格は魅力的だ。ボグラの北西部で農家をするモハマド アリさんはいう。アリさんは今年、約1エーカーの土地でジュートを栽培した。梱包用ジュート袋の需要が増えているので、このままの値段でいきそうだと期待する。

DAEによると、ジュート栽培への切り替えは今シーズンのボロ米の面積減少に反映されている。1年前の484万ヘクタールが468.5万ヘクタールに減少した。

梱包にジュート袋の使用を義務付ける法律がその需要を高めた。バングラデシュジュート紡績協会のシャヒドゥル(Shahidul) カリム事務局長はいう。

ジュート部門を保護し、環境に有害なビニール袋の使用を制限するための法律で、政府は2015年末まで、特にコメに対し、梱包にはジュート袋を使うよう定めた。それによりジュートの使用は10から15%も上昇した。

バングラデシュは年に約500万梱の生ジュートを加工処理する。年に100万梱もが輸出され、残りは家庭用に使用される。

The Daily Star May 24 2016
http://www.thedailystar.net/business/high-prices-lure-farmers-jute-cultivation-1228378