高需要で物価上昇(前)

高需要で物価上昇(前)
昨日バングラデシュ交易公社(TCB)[1]が提示した市場データによると、ひよこ豆、砂糖、にんにく、レンズ豆、調理用油の価格が、前年や先月と比べ、大幅に跳ね上がった。

商業省が5月中旬に行った市場分析は、来月初旬に開始するラマダン需要に対し、十分な供給が行われているとしている。

これを受けてトファイル アーメド商業大臣は5月17日、バングラデシュ商工会議所連盟や卸業者、小売業者と会合を開き、市場を安定させるよう指示した。

アーメド大臣によると、米、砂糖、食用油、レンズ豆、玉ねぎ、にんにく、生姜、ターメリック、ナツメヤシといったあらゆる品目の供給は需要を上回っているという。
「ですので、食品の価格がラマダンに際して上昇する理由はありません」

だがアーメド大臣の言葉は市場に届かないようだ。ひよこ豆価格は先月だけで14%上昇し、キロ85~100Tk(約120~140円)となった。昨年はキロ60~65Tk(約85~91円)で、1年間で48%上昇した。

砂糖価格は先月キロ50~54Tk(約70~76円)だったものが、昨日は60~62Tk(約85~87円)だった。TCBによると砂糖は1年間で48.78%の値上がりを見せているという。商人たちは砂糖の値上がりを付加価値税の導入や、昨年12月の未加工輸入砂糖の関税引き上げが原因だという。

国産にんにくの価格は先月の30.56%増、昨年の67.86%増だ。先月はキロ80~100Tk(約112~140円)だったが、先週は1キロ100~135Tk(約140~190円)となった。

主に国際市場の価格上昇を受け、輸入玉ねぎは昨年の2倍以上となった。昨年はキロ90~100Tk(約127~140円)だったが、今や190~220Tk(約268~310円)になっている。

ナツメヤシの価格は安定しているが、ラマダン中の消費量が年間の85%を占めるため、今後確実に値上がりするだろう。

The Daily Star May 30 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/prices-high-demand-1231375

[1]一部の必需品の価格を安定させる役目を持つ国営機関