質を上げるに不十分(中)

質を上げるに不十分(中)
さらに教育予算の大部分は主に教員の給与と手当といった非開発目的に使われ、質の向上への投資には限られた範囲しか残らない。

例えば終了する今会計年度では教育省へ1710.3億Tk(約2360億円)の配分があった。そのうち約1267.7億Tk(約1749億円)が非開発目的に使われ、400億Tk(約552億円)が開発目的に使われた。

教育家や専門家たちは教員の研修やカリキュラムの改善、教室の建設、図書館・研究室の設置にもっと多く投資をすべきだという。初等教育では97%の入学率を達成したが、中等・高等教育の質の向上にもっと注意を払うべきだと。

先週、教育家たちはある会議で複雑なカリキュラムや教科書、中等レベル教育能力試験と評価システムを含む様々な問題を指摘し、教育部門への予算増加を提案した。

現在国内に6万6千以上の政府系小学校がある。しかしこれらのほとんどが粗末な教室、資格のある教師や図書館の不足、教師の低賃金など多くの問題に悩まされており、教育の質は悪い。

6万6千以上の政府系小学校のうち、2万6千以上は2013年に国有化されたものだ。国有化されたのはそれらの学校の多くの教師について、学術的専門的能力について疑問の声が上がったからだ。

教師の多くが政治的影響力を使ったり、不透明な方法によって就職したという主張もある。

一方、科学や数学の有能な教師や研修施設の不足は、質の高い中等レベル教育を確保するときの主要課題だ。

国内には政府系中学校が338校あり、残りの1万9千校は非政府系中学校で、その多くは質に問題があると専門家はいう。

教育省の職員は、政府系中学校は有能な教師やインフラ施設を持っているので、質の高い機関であると考えられているという。しかし資金不足により、より多くの中学校を設置することができない。

The Daily Star May 31 2016
http://www.thedailystar.net/frontpage/too-inadequate-raise-quality-1232116