時間の上手な使い方

時間の上手な使い方
ファリダ アクテルさん(65)が孫娘の送り迎えで家と学校を往復することになった時、週に5日間の、ともすれば疲れるだけの"旅"で何か得られるものはあるのか、始めはまったく分からなかった。

だが、低いレンガの囲いに腰を下ろし、ピーナッツをほおばりながら他の保護者達とおしゃべりするアクテルさんの姿を見てほしい。

「今や私にはこの2人のような、たくさんの"娘"ができました」
アクテルさんはダンモンディの校門前で、子どもの下校を待つ2人の若い母親を紹介してくれた。

「子どものことや自分たちのこと、いろいろな問題について話していると、時間はあっという間に過ぎます」

アクテルさんは、たくさん子どもたちの保護者と友達になった。その多くは女性だ。だが保護者が子どもの帰りを待つ中で得るものは、友人関係だけではない。

アクテルさんの友人シャナズ ホサインさん(29)は、モハマドプールで経営するブティックの宣伝をしている。
「仲の良い15~20人ぐらいのグループがあります。週に1度はお店に来てくれます」
ホサインさんはいう。彼女は1日3時間、子供の帰りを待つ時間を上手に使っている。
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保護者たちはいつも自発的に学校の前にとどまっているわけではない。
「子どもを送った後帰宅して、また後で迎えに来ます。ですが試験がある時、自宅に戻ってから学校へ来るのは時間とお金の無駄です」
ザキア サレキンさん(40)は交通事情やリキシャの高い運賃に触れた。

「おしゃべりしたり、話し合いをしたり、ウィンドウショッピングに行ったり、時には必要なものを買いに行ったりします」
ザキアさんはいう。
「親戚よりも長い時間一緒にいることもあるので、ここで築いた友人関係はとても強いものです」

The Daily Star June 2 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/times-well-spent-1233115