イフター市場に殺到(後)

イフター市場に殺到(後)
今年のラマダン初日も例年同様、市場には何百人もの人々が集まった。しかし店も客も荒れ模様の天気に耐えなければならなかった。

サレキンさんはバロバペル ポーレイ カイを1キロ400タカ(544円)、マトンケバブを800タカ(1087円)、牛肉ケバブを600タカ(815円)、鶏肉ローストを400タカ(544円)で売っていた。サレキンさんはパキスタン統治時代からこの商売を続けている。

「私たちはイギリス統治時代からこの商売を続けています。私の祖父が家族で初めてこの場所で商売を始め、それからずっとここに店を出しています」

サレキンさんは他の時期には兄弟一緒に別の商売をしているが、ラマダン中にはこのイフター市場に戻って店を開くのだという。

シャヒジラピ[6]やフライドチキン、プレーン・パラーター、テラー ロシュボリ、ドイボラは市場では手に入りにくい料理だ。ヤギ脚ロースト、鳩やオニカッコウ、鷺(サギ)料理も、人々を伝統的なイフター市場へと惹き付ける。さらに市場では季節の果物や地方の飲み物なども売られている。

これら以外にキマ・サムチャ[7]、ポニール[8]・サムチャ、挽肉のパラーター、タナ・パラーター、シンガラ[9]、ビーフスティック、チキンスティック、チキンバーガーやチキントースト、ファールーダ[10]も買うことができる。

ダッカの他の場所でもラマダン中は屋台が開かれ、様々なイフター料理を売っている。何百もの仮設店舗が急に出現するのだ。

南ダッカ市のサイード ココン市長は昨日、チョークバザールのイフター市場を訪れ、商品に薬品や有害な着色料を使用したものには厳しい処置を取る旨警告した。


[6] 小麦粉の生地を細く巻いて揚げ、シロップで味付けしたデザート
[7] 肉や野菜などを入れた、三角形の包み揚げ
[8] チーズの一種
[9] フルーツの包み揚げ
[10] 乳やゼリー、タピオカ、ローズシロップなどを注いで作る、甘い飲み物 

The Daily Star June 08 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/rush-old-dhaka-iftar-1236034