竹で貧困脱出(後)

竹で貧困脱出(後)
妻のナシマ アクテルさんも手伝う。

「竹を使えば欲しい物はほぼ何でも作れます。ですが私たちは地元の卸業者が出す注文に沿った製品を作っています」
とカセムさん。

「私たちが主に作っているのは、ダッカにある花屋で花を保管する、様々なタイプの花かごや桶です」
妻のナシマさんはいう。

カセムさん夫妻によると、最近は竹の価格が大きく上昇しているので十分な収入は得られないが、それでも1日に300タカ(403円)は稼げるという。

同じ村のアンワール ホサインさんによると、約50年前、ボルニ村の故シュクル デワンさんがこの地域で最初に竹製品作りを始め、興味を抱いた人たちに作り方を教えたのだという。

3つの村の1200近くの家庭でこの商売を行っていたが、多くの人々がより稼ぎの良い仕事に移っていった。

アンワールさんによると、村人たちはダラ(平らでへりの高いかご)やクラ(箕)、チャラン(ふるい)、ジャカ(荷物を運ぶための大きいかご)、カチ(編み細工のかご)、カロイ(魚籠)といった日用品以外にも、きれいで品質のよい台所かご、ケーキかご、鞄といった傑作を、竹だけで作るという。これらの品物はアメリカを始めとした他国に輸出される。

ボルニ村で卸売業を営むヤシン シクデルさんも竹製品を作る。シクデルさんはダッカにある様々な店から注文を取ってきて、村人たちに製品を製作してもらうという。

The Daily Star June 12 2016
http://www.thedailystar.net/backpage/man-changing-the-wheel-fortune-1238281