衣料品業界の心配(前)

衣料品業界の心配(前)
260億ドルのバングラデシュ衣料業界のあるリーダーは、少なくとも17人の外国人を殺害したイスラム過激派によるレストラン人質事件により、欧米のファッション小売業者が世界二位の衣料品輸出国バングラデシュとの関係を見直すのではないかと、懸念している。
世界の最貧国の一つバングラデシュでは、輸出産業の約80%を衣料産業が占めており、400万人の雇用を生んでいる。欧米など先進国市場への衣料品供給国として、中国の次にランクされている。

土曜日、治安部隊が高級レストランを急襲して人質事件を解決するまで、イスラム過激派は少なくとも9人イタリア人と7人の日本人を含む20人を殺害した。

イスラミックステートは、南アジアの国の歴史上最も恥知らずな国の責任だと言うが、その主張はまだ確認されていない。

1.6億人のバングラデシュ人の世俗的でリベラルなライフスタイルを提唱する個人を標的にするという過激派のキャンペーンが、ここ18ヶ月以上に増大していた。

「このような事件が起こったことで、安全保障上の懸念を理由に米国や中国の輸入業者が慎重になり、間違いなく我々に打撃を与えるでしょう」
アナンタ衣料のシャヒドゥル ハク ムクリ社長は言う。

衣料業界は3年前、多くの工場閉鎖や輸出・雇用の喪失につながった1100人以上の人々が死んだ工場崩壊事故以降、安全対策に力を入れ、目覚ましい回復を遂げていたところだった。

また近年のリベラリスト、ゲイ、外国人、宗教的少数派に対する、イスラミックステートやアルカイダによる散発的な殺人にもほとんど影響がなかった。

10月から1月の間の輸出額は、前年比14%増であった。

Prothom Alo Jul 03 2016
http://en.prothom-alo.com/economy/news/110629/Garment-industry-trembles-after-Dhaka-attack