村人の手で道路修復

村人の手で道路修復
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雨季が始まって道路状況が悪化したため、ディナジプール(Dinajpur)県ハキムプール(Hakimpur)郡ボアルダール(Boaldar)ユニオンの数百人の村人たちは、自宅から鋤などの道具を持ち寄って道路を修復し、車が通れるようにした。

チェムグラム(Chemgram)とビシャパラ(Bishapara)を結ぶ2キロの未舗装道路は、チェングラム村の少なくとも1万人とハキムプール郡役場を繋いでいる。

日曜日に現地を訪れた際、数百人が鋤を持って道路修理をしているのを見かけた。修理作業は金曜日に始めたと村人たちはいう。

村人たちは146万タカ(197万円)かけて行われた最近の埋め立て工事に疑問を持った。そのお金があれば、この道路をレンガ舗装できたはずだという。

ハキムプール郡当局は"農村部のインフラ構築"と題したプロジェクトの下、1ヶ月前、この未舗装道路修復に146万タカの費用を出した。

「6月の初め、何人かが数日間道路を修復しているのを見ました。ですが新しく道路に埋められた土は雨で流されてしまい、上手くいきませんでした」
チェングラム村のラフィクル イスラムさんはいう。

ボアルダールユニオン議会から何の助けも得られなかったため、村人たちが道路修復に乗り出した。先生や生徒、リキシャ引きなど、数百人の村人たちが協力し、2日間で道路を修復した。

ジャマルプール(Jamalpur)高校の教師でチェングラム村在住のアサドゥッザマンさんは、この道路がハキムプール郡役場やビラムプール(Birampur)郡の幾つかの場所に向かう唯一の道であるという。
「ほぼ毎年、村人たちは雨季の間、大変な目にあっています」

1ヶ月前、道路の埋め立て工事があったが、状況はより悪化したとアサドゥッザマンさんは言う。
「道路には膝の深さ程の泥がありました」

146万タカの道路修復費用が適切に利用されたのか、アサドゥッザマンさんは疑問に思っている。

膝までのある泥のせいで、リキシャや車の引き手は道路を行き来することができなかった。農家は生産した商品を市場に持ちこむとき苦労した。農家のジンナト アリさんはいう。

ハキムプール ディグリーカレッジの3年生モカッラム ホサインさんによると、泥だらけの道では自転車に乗れないため、毎日カレッジまで歩かなければならなかったという。
「資金が適切に使われていれば、レンガの道路ができていたはずです」
ホサインさんはいう。先日、地方議員のシブリ サディク氏がこの場所を訪れたという。

ハキムプール郡のプロジェクト実施担当者サジブル カリム氏は、道路修復で汚職はなかったと主張した。修復作業はまだ終わっておらず、雨のために延期したのだという。

The Daily Star July 19 2016
http://www.thedailystar.net/country/villagers-repair-2-km-road-thru-self-help-1255819
翻訳:ハセガワ

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