淡水でエビ養殖が成功

淡水でエビ養殖が成功
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「老犬に新しい芸を教えることはできない」という英国のことわざは、人は年を取ると変化にあまり寛容でなくなり、自分のやり方を固持することを示唆している。
ロングプール管区ニルファマリ(Nilphamari)県ショドル郡ショケル(Shokher)バザール村の農家オマル・ファルクさん(60歳)は、そのことわざが間違っていることを証明する。彼は農業人生晩年の今年、県内で初めて革新的な淡水エビ養殖場を作り上げた。

ファルクさんは昔ながらの養殖の経験はある。家を囲むようにたくさんの池を持っていて、そこでルイ(rui)、カトル(katol)、ムリゲル(mrigel)、カルバウス(kalbaus)、コイなど、一般的な養殖魚を習慣的に育てている。彼は長年養殖していて、その縁で地元の漁業職員と良好な関係を築き上げてきた。

おかげでファルクさんは政府の新プロジェクト〝淡水エビ養殖拡張プロジェクト〟の話を聞いた。そのプロジェクトはエビは塩水でのみ育つという古い考えへの挑戦だった。ファルクさんはその考えに魅力的を感じた。

「ほとんどの農家が混乱していました」
県のシャー(Shah)イマム ジャファレ(Jafare)サデク漁業官はいう。
「エビは塩水でのみ養殖できると彼らは信じていた。ファルクさんのプロジェクトを立ち上げるため、私たちはあらゆる種類の技術援助や材料援助を喜んで行いました」

漁業職員の助言で、ファルクさんは2エーカーの池を空にして底を平らにした。酸性を除去するため石灰を撒き、その後水を浄化するためにさらし粉を追加し、再び池に水を満たした。それがエビ養殖場となった。

「2015年6月、漁業事務所が長さ約1cmの稚エビ1万2千匹を提供しました。目的は稚エビを養殖場でより大きな幼エビに成長させることです。ファルクさんは一部を販売し、かなりの部分を養殖場に放しました」

エビは池の最深部に生息することを好み、魚の多くは池の中間層を好む。魚はエビの成長を妨げないので、ファルクさんが養殖する魚には何の影響もない。

エビが夜行性であることを学んだファルクさんは夕方と夜遅くにエサを与え、日中エビが隠れて休めるようにヤシの葉を池の底に敷いた。

池に幼エビを放して10ヶ月ほどで、販売できる状態になる。
「このエビはとても素晴らしく、ほんの7、8尾で1キロになります。合計300キロを収穫し、今年6月の最終週まで段階的に販売しました。そして25万タカ(約33.4万円)稼ぐことができました」

ファルクさんは魚の養殖でも利益を手にした。先月、娘の結婚に資金を出すことができたので、エビ養殖淡水実験の結果は、確かに満足のいくものだ。

この成功はさらに彼の意欲をかき立てる。今シーズンの生産を増加させるため、地元農家に幼エビを供給するため、近くのパルボティプール(Parbotipur)郡の政府養殖場から2万匹以上の稚エビを買った。

以前失業していたたくさんの人々が、ファルクさんの成功を目の当たりにし、淡水エビ養殖に興味を持つようになった。
「エビを養殖するために2エーカーの池を賃借りしました」
隣接するアンガルパラ村の失業中の若者ハミドゥル(Hamidul)イスラムさんはいう。

エビは塩水でのみ養殖できるという考えや、エビ養殖産業はバングラデシュ南西部でのみ成り立つという考えは過去のものだ。
「エビ養殖がこの北部で大成功しているのです」
政府プロジェクトのディレクターであるムハンマド・ラフィクル・イスラム博士は言う。

「オマル ファルクさんは先駆者です。年齢でさえ彼を打ち負かすことはできない」

The Daily Star July 27 2016
http://www.thedailystar.net/country/freshwater-shrimp-farming-sees-success-nilphamari-1260073

翻訳:アラトモ 

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