ヒルサ豊漁

ヒルサ豊漁
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南部県やチャンドプール(Chandpur)県のパドマ川やメグナ川では、ヒルサの大群が網にかかっている。

ピークシーズンに捕獲されたこの美味しいヒルサはチャンドプール漁業ガート(河岸階段)で船から降ろされ、国内各地に供給される。

商人らによると、チャンドプール卸市場では大量の供給があるため、今年は過去数年に比べてヒルサの価格が安いという。

日曜日に現地を訪れると、ノアカリ(Noakhali)県や、ボーラ(Bhola)県のモンプラ(Monpura)やダルチャール(Dhalchar)、パトールガッタ(Pathorghata)などの地域から送られてきた莫大な量のヒルサが、漁業ガートで荷降ろしされていた。

ダルチャールの漁師アンワール ホサイン ベパリさんは、約150モーンドのヒルサをトロール船でチャンドプール漁業ガートに持ち込んだ。

チャンドプール漁業ガート商業組合のミザヌール ラーマン カル ブイヤン会長によると、ガートには毎日南部県から平均して2千モーンド以上のヒルサが持ち込まれるという。

ヒルサのうち約300~400モーンドはチャンドプール内のパドマ川やメグナ川などから来ている。これらのうち約75パーセントは1匹1キログラム以上だ。このサイズの魚は1モーンドにつき3万~3万2千タカ(4万~4万2千円)で売られる。重量が700~800グラムのヒルサは1モーンドにつき1万8千~2万タカ(2万4千~2万6千円)だ。

カル ブイヤン会長によると、ダッカ(Dhaka)やチッタゴン(Chittagong)、シレット(Sylhet)、マイメンシン(Mymensingh)などの国中の商人が魚の殆どを買っていくという。

商人の一部は、チャンドプールやチッタゴンにある低温貯蔵施設で魚を保管する。

卸業者のマニク ジャマダールさんによると、今年はガート一帯の商人約150人がこれまでの年に比べてヒルサを大量に入手しているという。漁師や労働者たちも漁獲量の高さに満足しているという。

ヒルサを買いにダッカからやって来たフェルドウス アーメドさんは、大量にヒルサがかかったとの知らせを聞いた後、2度この卸売市場を訪れているという。今シーズン初めてダッカから来たバドルッドザ バブさんとディリプ バネルジーさんは、ガート市場でヒルサを買った後、近くのレストランで料理し、新鮮なヒルサを味わった。

チャンドプール漁業研究所の科学技術責任者、アニスル ラーマン博士によると、前年に比べて多くのヒルサが網にかかったのは保護区域設置と、ジャトカ(体長23センチメートル未満の小型のヒルサ)の捕獲禁止が上手く行った結果だという。この地域は雨が多く川の流れが強いため、より多くのヒルサがベンガル湾から来ることができたとアニスル博士。博士はヒルサ研究を行っている。

アニスル博士によると、ヒルサは長期間このやり方で捕まえられるという。商人や漁業理事会から入手した統計によれば、国内のヒルサ漁獲量は過去12年間で2倍になったとアニスル博士は話した。

The Daily Star Sep 05 2016
http://www.thedailystar.net/country/hilsa-abundance-1280842
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #ヒルサ