国内のグリーンファクトリー

国内のグリーンファクトリー
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世界で最も環境に優しい衣料品と織物工場の3つはバングラデシュ国内にあり、環境に優しい工場に対する世界的な需要の増加に遅れを取らずにいる。

エンボイテキスタイルズとレミホールディングス、プラミーファッションズは、バングラデシュの衣料品や織物の工場を新たな高みへと引き上げた。

エンボイテキスタイルズは世界第1位のデニム生地のグリーンファクトリー(環境に優しい工場)だ。レミホールディングスは衣料品で第1位、プラミーファッションズはニットウェアで世界1位のグリーンファクトリーだ。

エンボイテキスタイルズはマイメンシン(Mymensingh)県に、残りの2つはナラヤンガンジ(Narayanganj)県にある。

ラナプラザ崩落事故の後、バングラデシュのニットウェアや衣料品産業の労働環境は世界的に厳しく批判された。

バングラデシュのニットウェアや衣料品工場の所有者たちは、現在グリーンファクトリーの建設に乗り出している。

エンボイテキスタイルズは140億タカ(185億円)を、レミホールディングスは12億タカ(15億8千万円)を、プラミーファッションズは24億タカ(31億6千万円)を投資した。

グリーンファクトリーは他の工場と比較して二酸化炭素排出が少なく、生産性が高く、ガスや電気、水の使用量が少ない。バングラデシュには32のグリーンファクトリーがあり、さらに100以上のグリーンファクトリーが建設中だ。

一定の要請水準を満たし、水準に応じたポイントを獲得したグリーンファクトリーには、米国グリーンビルディング協議会(USGBC)から"エネルギーと環境設計におけるリーダーシップ(LEED)"認証が授与される。

プロジェクトが認証を受けるためには、建物建設に対する最も高い水準を満たす必要がある。
Managing director Miran Ali of Remi Holdings, one of the top three environment-friendly garment and textile factories, seen instructing an employee. Photo: Hassan Reza

Managing director Miran Ali of Remi Holdings, one of the top three environment-friendly garment and textile factories, seen instructing an employee. Photo: Hassan Reza

工場がLEED認証を得るには、9つの条件が求められる。二酸化炭素排出の少ない建設資材、ハイテクな生産機械、電力の節約、雨水の保護、他の建物を建設するために十分なスペース、工場から500平方マイル以内に労働者向けの住宅設備や学校、バザール、バス停があることだ。

現在まで合計で161ヶ国、7万9600プロジェクトがLEED認証を受けている。

バングラデシュ国内では現在までに30ヶ所の衣料品工場や織物工場、洗濯工場がLEED認証を獲得した。

ヴィンテージデニムスタジオはLEEDのプラチナ認証を獲得した最初の工場だ。シュルティ織物工場はLEEDのゴールド認証を獲得した。
ジェネシスファッションズとジェネシスウォッシングはLEEDのプラチナ認証を、ダッカ輸出加工区にあるオスマンインターライニングスはゴールド認証を、ノーザントスリファグループのトスリファ産業はゴールド認証を獲得した。

ビトピグループの2つの工場もゴールド認証を獲得した。レミホールディングスとタラシマアパレルズがその2つだ。SQグループの3つの工場、SQビリキナ、SQコルブランク、SQセルシウス2はそれぞれプラチナ認証を、SQセルシウスはゴールド認証を獲得した。

エンボイグループのエンボイテキスタイルズはLEEDのプラチナ認証を獲得している。チッタゴン輸出加工区にある米国組織レガシーガーメント(ユニット1)はゴールド認証を、グリーンテキスタイルズも認証を持つ。
Managing director Fazlul Haque of Plummy Fashions checks a product at his factory. The factory topped in green knitwear. Photo: Zia Islam

Managing director Fazlul Haque of Plummy Fashions checks a product at his factory. The factory topped in green knitwear. Photo: Zia Islam

AKHグループのAKHエコアパレルズはLEEDゴールド認証を、香港に拠点を持つエピックグループのエピック衣料品製造工場はシルバー認証を持っている。この工場はナラヤンガンジ県アダムジー輸出加工区にある。同グループは他にも2つの組織がシルバー認証を持つ。プラミーファッションズはLEEDのプラチナ認証を持っている。

スリランカ企業のユニボーグはチッタゴン輸出加工区に衣料品工場を保有し、LEEDのゴールド認証を得ている。エピリオングループがガジプール(Gazipur)に保有するエピリオンスタイルファクトリーはLEEDゴールド認証を、ホビゴンジ(Habiganj)のサイハムニットコンポジットはLEEDシルバーの認証を持つ。

スリランカのケンパークがチッタゴン輸出加工区とカルナフリ輸出加工区にもつ4つの工場はLEEDのゴールド認証を獲得した。同じくスリランカのヘラ衣類工場もゴールド認証を獲得している。バルテックスインターナショナル・バングラデシュ株式会社もLEEDのゴールド認証を得た。

「国内には世界で最も良い適合水準を満たした環境に優しい工場が設けられました。現在150の工場が環境に優しい工場として名乗りを上げようとしています。これにより、我々の衣服産業に対するバイヤーの信頼が増すことでしょう。業界の拡大にもつながります」
バングラデシュ衣料品製造・輸出業者組合のシッディクール ラーマン会長は話す。

Prothom Alo Oct 05 2016
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/123909/World-s-top-3-green-factories-in-Bangladesh
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #工場 #環境