LNG基地、最終承認待ち

サミットグループは、コックスバザール(Cox's Bazar)モヘシュカリ島に作る、初めての海上液化天然ガス基地の建設に一歩近づいた。政府が今日、最終判断を下す。

経済問題に対する内閣委員会の会議で、草案が説明される。

すでにゴーサインの出ているシンガポール企業が出した別の案と両立可能かどうかを、高レベルの専門家委員会が精査した後、サミットグループ案の結果が出る。国営ペトロバングラの担当者は話した。

政府は基地建設とLNGの供給について、サミットグループと交渉を完了した。草案は最終合意調印のため、内閣府に提出されたと、エネルギー庁の担当者は話した。

サミットグループは1月3日、ペトロバングラと仮調印した。

草案では、サミットグループのサミットLNGターミナル会社が、最終合意から18カ月以内に海上基地を建設することになっている。

LNGターミナル会社は1日5億立法フィートのガスを供給し、政府は年間合計15億6千万ドル(18億円)を支払う。

サミットが5億ドル(567億円)費やして作ったターミナルは、BOOT(企業がインフラ設備を建設し、運営を行った後、政府に

譲渡)形式で建設される。契約期間は15年となる。

ペトロバングラは、固定費として一日15万8511ドル(2千万円)、運営費として3万500ドル(350万円)、港湾サービス費として3万500ドル(350万円)をサミットグループに支払う。

草案によると、サミットLNGターミナル会社は契約合意後15日以内に、ペトロバングラへ保証金として2千万ドル(23億円)支払うという。

国内備蓄の枯渇と需要増加によるエネルギー資源不足を緩和するため、バングラデシュは海外に目を向けている。1日当たりのガス供給は、需要の33億立法フィートに対し、27億立法フィートだ。

ガス不足は発電や産業、家庭にも影響する。政府は陸地にLNG基地4カ所、海上に貯蔵・再ガス化施設1カ所の建設を目指している。

エネルギー庁の試算によれば、ガスの需要は2041年には80億立法フィートになるという。

政府はすでに14社からLNG基地の建設案を受け取った。

中国環球工程会社はモヘシュカリでLNGプラントの建設を提案し、KOGAS-MGCB-KSBLコンソーティアムはソナディアの陸地で基地建設を希望する。

さらにシンガポールのSembcorp Utilities Pte社は、深海でのグラビフロート基地と貯蔵タンクの建設案を提出した。グラビフロート技術により、LNG基地が造船所で建設できる。またLNGの直接船積載を容易にするため、浅瀬に設置される。

12月、ペトロバングラは推定費用9億5千万ドル(1千億円)で、インドのエネルギー会社ペトロネットと、クトゥブディア島のLNG再ガス化ターミナルと輸送パイプ建設に仮調印をした。

7月にはペトロバングラとアメリカのエクセレレイトエナジーが、バングラデシュ初のLNG基地建設の最終契約を結んだ。

モヘシュカリに建設される基地は2018年初旬より、輸入LNGを国内へ供給する。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 18 2017
http://www.thedailystar.net/business/summit-awaits-final-nod-set-lng-terminal-1346836

翻訳:米澤
#バングラデシュ #ニュース #LNG