モバイルバンキング進む

モバイルバンキング進む
バングラデシュ銀行(BB)によると、2016年のモバイルバンキング取引はますます増え、前年比48.75%増、2兆3469億1790万タカ(3兆3767億8777万円)になったという。

「これはとても意味のある成長で、今後数年間はこの傾向が続くでしょう」
BBのサブホンコール・サハ事務局長は話した。

BBは5年前にモバイルマネーを導入したが、市場が始まったのは3年前だ。

「ここ2、3年で低所得者層も大規模な経済活動に参加し、その数は日に日に増えています」
BBのスポークスマンでもあるサハ氏はいう。

サハ氏はモバイルバンキングサービスの成功例として、給与支払いと請求支払いが昨年大幅に増加したことを挙げた。

2016年はおよそ30億タカ(43.2億円)の給与と、20億タカ(28.7億円)以上の請求支払いが、モバイルを通じて行われた。

銀行マネジメントバングラデシュ研究所(BIBM)のMd・マハブーブ・ラーマン・アラム准教授は、バングラデシュはあらゆる種類のモバイルマネーサービスを提供するという目的では失敗したと指摘する。

「モバイルバンキングはある場所から別の場所へ送金する場合にのみ使います。 事業者は実際の製品をデザインすることに失敗しました」

たとえば事業者は農家や小企業家向けの製品は持っていない。融資や貯蓄制度もない。

「また規則による、公平なフィールドに達していません。だからこそ実際の投資がないのです」

総取引は人から人への送金が支配的だ。
 「これがモバイルバンキングがまだ成功とは言えない主な理由です」
アラム准教授は補足した。

これに対しサハ事務局長は、モバイルバンキング口座を持っているのはおよそ4100万人、70万人は仲介者や代理人だという。

「これは成功の証しです。とても良い形になっています。事業者はすぐ低所得者向けの様々な商品を設計するでしょう」

事業者は再チャージ、店舗での支払い、給与支払い、法人顧客向けのさまざまなコレクションソリューションを提供し、これが成長に貢献したという。

現在、19銀行がモバイルバンキングの提供を認め、17銀行がサービス展開を始めた。

BIBMが2カ月前に実施した調査報告によると、2つの大手事業者が市場シェアの約94%を占めるという。

2年前、モバイルバンキングサービス提供に際し、28社が事業に関心を持ち、ライセンスを取得した。だが業界の見通しが立たない今、その数は減少していると、アラム准教授は話した。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 23 2017
http://www.thedailystar.net/business/mobile-banking-roll-1349320
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #モバイルバンキング