予算財源使用されず

予算財源使用されず
2015-16会計年度、政府は予算の76%を支出した。これは年度末、未使用の財源を保持したままであるという従来の傾向通りだ。

財務局のデータによれば、予算2兆9510億タカ(4兆2097億円)に対し、約2兆2505億1千万タカ(3兆2104億円)が支出されたという。

財務省や計画省の職員は、予算執行に失敗する開発事業の実施の乏しさを非難する。だがそんなときでさえ、開発予算の支出統計には不一致がある。

通常、会計年度末、実施観察評価局(IMED)が年次開発プログラム(ADP)の実施データを提供する。

そしてその後、財務局が実際の支出額を発表する。この金額はいつもIMEDが先に発表した数字より少ない。

例えば2015-16会計年度のADP支出は、財務局データで6701億タカ(9536億円)に上った。だがIMEDのデータでは8348億8千万タカ(1兆2億円)だった。

IMEDデータはほとんどの政府の発行物で引用される。

IMEDは各省から提供されるデータに基づいて統計を取るのに対し、財務局は会計監査室(Office of the Comptroller and Auditor General)が伝えた情報を基に統計を作成していると、財務省職員は話す。

誤差を減らすため、財務局は改革プログラムの金額も数えると、職員は補足した。

だが財務局は開発以外の支出では統計のみを発表する。

昨年度の開発以外の支出は、予算1兆8455億9千万タカ(2兆6328億円)に対し、1兆5195億タカ(2兆2億円)だった。

政府の支払いや手当、補助金、利子支払いといった支出が予想より低かったため、開発以外の支出も少なかった。

2015-16会計年度、金額が大きい場合、目的のために元の予算に大量の予算を割り当てるという考えの下、政府は新しい支出基準の運用を始めた。

支払いや手当に4515億3千万タカ(6425億円)が確保されたが、最終的には3924億7千万タカ(5585億円)の支出だった。

従来、毎年の利子支払いは予算額を越えるが、2015-16年度には従来の傾向とは逆だった。3164億4千万タカ(4503億円)の予算に対し、利子支払いは2944億8千万タカ(4191億円)だった。

補助金の支払いは前年比15%減の1101億7千万タカ(1568億円)だった。

銀行の資本再構成に割り当てられた179億9千万タカ(256億円)は全額使われた。

開発と開発以外の支出の両方が前年度より減少し、GDPに対する予算赤字率は劇的に低下した。

年度末、予算赤字は3.1%だった。

赤字補填のため、政府系銀行は借り入れを減らしたが、貯蓄商品を通じた借り入れは増加した。

銀行からの借り入れは政府が会計年度始めに予測していたものより大幅に低い、1061億3千万タカ(1510億円)だった。政府は当初、銀行から3852億3千万タカ(5482億円)を借り入れる計画を立てていた。

貯蓄商品での借り入れは3381億3千万タカ(4812億円)に上り、予定の1500億タカ(2135億円)を上回った。

海外からの低コスト借り入れは、当初目標の3223億9千万タカ(4588億円)に比べ、1113億8千万タカ(1585億円)だった。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 24 2017
http://www.thedailystar.net/business/budget-promises-continue-remain-undelivered-1349980

翻訳:米澤
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