竹工芸品が減っていく

Two craftswomen are busy producing items made of bamboo at their house yard in Mahishkhocha village under Aditmari upazila of Lalmonirhat. The photo was taken recently. Photo: Star

Two craftswomen are busy producing items made of bamboo at their house yard in Mahishkhocha village under Aditmari upazila of Lalmonirhat. The photo was taken recently. Photo: Star

わずか5年ほど前、ラルモニルハット(Lalmonirhat)県内の6村にはおよそ900人の職人がいて、竹工芸品などの製造に関わっていた。だが今ではその数はおよそ150人に減ってしまった。

多くの職人は先祖伝来の仕事をあきらめ、人力車を引いたり、衣料品工場で働いたり、工事現場で労働者をしている。今では女性と少数の男性しか仕事をしていない。

アディトマリ(Aditmari)郡マヒシュコッチャ村の職人ダニラム・チャンドラさん(48歳)は、子どもの頃からずっと竹工芸品製造に関わってきたが、4年前に転職し、日雇い労働者になった。
「プラスティック製品が出てきたため、竹製品の需要は驚くほど減っています」

「今は人力車引きとして1日200~250タカ(286~358円)になりますが、竹職人だと100タカ(143円)にもなりません」
と、ナニ・ゴパル・ダスさん(45歳)。

「私は祖父母や両親、夫が竹製品を作るところをずっと見てきました。その頃は竹製品市場が好調だったので幸運でした。

収入は数年前まで1日300~350タカ(429~501円)ありましたが、今では70~80タカ(100~114円)にしかなりません」
と、未亡人のサロティ・バラ・ダスさん(52歳)。

「もし別の仕事に就いたら、先祖伝来の仕事と永遠の別れになるでしょう。不運にも私は身体障がい者です」
と、カリゴンジ(Kaliganj)郡ボトマリ村の職人ファニ・チャンドラ・ダスさん(42歳)。

アディトマリ郡ナムリ村のスロ・バラ・ダスさん(63歳)さんは、竹製品の価格が落ちる一方、竹の価格は上がった。そのため昔からの仕事では生計を立てられなくなったという。
「今、村の女性たちは竹工芸品の制作に関わっていますが、男性たちはもう止めてしまいました」

サダー(Sadar)郡クラガット村の農家ディロワー・ホサインさん(68歳)はいう。
「今ではあらゆる種類のプラスティック製品が安く手に入ります。竹を使う必要はなくなったのです」

バングラデシュ/The Daily Star Jan 25 2017
http://www.thedailystar.net/country/bamboo-crafts-decline-1350334
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #竹工芸品