停滞する生命保険業界

停滞する生命保険業界
2016年、半数近くの企業収入が減少したにも関わらず、生命保険部門は3.77%の成長を記録した。

保険開発規制機構(IDRA)のデータによると、昨年、保険企業31社は767億9千万タカ(97億円)の純保険料を得たという。

31社のうち、14社が純保険料収入でマイナス成長となった。バングラデシュ市場に昨年進出したインド生命保険会社は、この中には入っていない。

だが多くの保険会社が新規の顧客獲得や契約更新に失敗した。

複数の保険会社は、満期になった契約の支払いで収入が減少したという。

例えばポピュラー生命保険は昨年、満期契約に85億タカ(121億円)を支払ったと、BM・ヨウスフ・アリ取締役。

「そうでなければ我々の保険料は前年より10億タカ(14億円)高かったはずです」
2016年、多数の歴史ある保険会社の収入が同じ理由で減少したとアリ取締役は補足した。

だがポピュラー生命保険は新規契約で成果を上げた。同社の新規契約収入は昨年、37億タカ(53億円)へと倍増したとデータは示す。だが2016年、契約更新を大幅に行うことはできなかった。

保険料のマイナス成長を記録した他の保険会社は以下の通り。メグナ、サンダニ、サン、ホームランド、プログレッシブ、ゴールデン、ソナリ、バイラ、ゼニス、ダイアモンド、NRBグローバル、国営ジバン・ビマ会社。

好調だった保険会社は以下の通り。メットライフ・アリコ、ファーイースト・イスラミ生命、ナショナル生命、デルタ生命、プライム・イスラミ生命。

メットライフ・アリコは昨年、保険料収入215億タカ(307億円)で市場の最大手にとどまった。成長率は11.51%だった。世界の保険業界大手のメットライフは昨年、新規契約も契約更新も増加させることができた。

国内保険企業のデルタ生命の2016年収入は、前年より約5%多い58億6千万タカ(84億円)と、わずかに上昇した。デルタの新規契約や契約更新も昨年増加した。

適切な計画や運営、顧客のため、保険が収入増加を助けたと、プライム・イスラミ生命のチーフコンサルタントのカジ・モルトゥザ・アリ氏は話す。同社は昨年の保険料収入の20%の成長を記録した。

「我々は2014年以降安定して成長しています」

保険業界は2011~14年の間、契約件数の減速を経験した。マルチ商法や銀行関連の詐欺で発生した信用危機のためだ。

業界企業は人々の関心なさと、先の見えない保険契約の伸びが直面する飽和市場を非難する。

IDRA上層部は保険の役割について関心を高めるため、この2年間様々な活動を行ってきたと話した。

昨年の契約数が約3億6千万件、保険料が約210億ドル(2兆3800億円)だった世界最大市場のインドには、わずか24社しか保険会社がない。

対照的にバングラデデシュでは、保険会社32社が、10億ドル(1133.3億円)以下の保険料市場で競い合っている。

「昔から続く乏しい損害査定は、国内の保険部門の成長にとってもう一つの障壁です」
IDRAの担当者は話した。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 26 2017
http://www.thedailystar.net/business/life-insurance-the-doldrums-1351000

翻訳:米澤
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