苦労するチャーの子どもたち

バングラデシュ北部、ラルモニルハット(Lalmonirhat)県チャー(中州)地区の恵まれない子どもたちは、冬服や靴がないために苦労している。

ラルモニハットサダー郡クラガットユニオンのダーラ川チャーに住むボワルマリ政府小学校5学年ソヘル・ラナさん(10歳)は、服がないため寒さに耐えなければならないと話す。両親に上着と靴を頼んだが、買う余裕はないと言われたという。

同じクラスのジサン・イスラムさん(10歳)は、他に通学路がないため、毎日砂地を4キロ歩くのだという。

教師のサヒドゥル・イスラムさん(45歳)は、チャーに住むおよそ95人の生徒が冬服や靴を履かずに学校へやって来ると話した。両親が貧しいため、買うことができないのだという。

暖かい服がないため教室に入っても苦労するが、他にどうしようもないから受け入れていると、チャーン・ハニンチャウラ政府小学校の5学年、スワプナ・アクターさん(11歳)は話す。あまりにも寒いため、時々じっと座っていられないことがあると、彼女は付け加えた。

5学年の生徒ジャキル・ホサインさん(10歳)は、本土の学校を訪ねたとき、子どもたちが冬服や靴を履いていたのを信じられない思いで眺めたという。

ソヘルさんの父親ハスモト・アリさん(35歳)は、日当で200~300タカ(282~423円)稼ぐが、子どもたちを支援することができず、家族を養うには不十分だという。子どもたちは学校で勉強するだけでなく農作業もしているが、農業のスキルを身につけることを望んでいると話した。

チャーの健康と教育ラルモニルハット代表のリアズ・アーメド・リンク氏は、政府や親切な人がチャー地区に住む生徒たちに手を差し伸べてくれれば、彼らの発展を助け、もっと学習意欲を持つようになるだろうと話す。

ラルモニハット県のナベズ・ウディン・サーカー初等教育官は、チャーの生徒たちに暖かい服や靴を与えるプログラムは何もないと話した。

バングラデシュニュース/The Daily Star Feb 09 2017
http://www.thedailystar.net/country/struggle-schooling-1357930

翻訳:吉本
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