ロヒンギャ支援到着

Offloaded aid materials for the Rohingyas after the ship Nautical Aliya carrying them arrived at the Chittagong port yesterday. Photo: Anurup Kanti Das

Offloaded aid materials for the Rohingyas after the ship Nautical Aliya carrying them arrived at the Chittagong port yesterday. Photo: Anurup Kanti Das

マレーシアは昨日、コックスバザール(Cox's Bazar)で生活する未登録ロヒンギャに配給を行うため、関連当局に1472トンに及ぶ救援物資を手渡した。

救援物資と183名のボランティアを載せた貨物船ナウティカル・アリヤ(Nautical Aliya)号は、午前11時にチッタゴン港のコンテナー・ターミナル(CCT)に接岸した。

午後、救援物資の荷降ろしが始まった。少なくとも25名のボランティアが今日、トラック3台でコックスバザールへ物資を運ぶ。

ケラブ・プテラ・1マレーシアとマレーシア・イスラム組織諮問評議会(Mapim)が物資の贈呈を計画した。

式典では米、食用油、飲料水、砂糖、衣類、その他35項目の支援物資が、チッタゴン管区のサイーダ・サルワル・ジャハン行政官に贈呈された。この支援はバングラデシュ赤新月社と国際移住機関(IMO)を通じ、テクナフ(Teknaf)郡とウクヒア(Ukhiya)郡の1万5千人のロヒンギャに配布される。

マレーシア高等弁務官バングラデシュ担当のヌル・アシキン・ビンティ・モフド・タイブ氏、この人道支援の共同代表でマレーシア国会議員アブドゥル・アジーズ・ビン・アブドゥル・ラヒム氏、外務省海事官のコールシェド・アラム海軍少将、コックスバザールのアリ・ホサイン県令らが参加した。

アリ・ホサイン県令はデイリースターに対し、物資はウクヒアの9500世帯、テクナフの5500世帯に配布されると話した。
Volunteers waving the Malaysian flag from the ship. The materials would be taken to Cox's Bazar today for distribution. Photo: Anurup Kanti Das

Volunteers waving the Malaysian flag from the ship. The materials would be taken to Cox’s Bazar today for distribution. Photo: Anurup Kanti Das

約2千トンの支援物資を載せた船は2月4日にケラング港を出港し、物資521トンを降ろすため、一度ヤンゴンに停泊した。

コールシェド・アラム氏は式典の中で、バングラデシュは1979年以降、ラカイン州からやって来たイスラム教コミュニティやイスラム教徒を重荷に感じたことはなかったと話す。

バングラデシュは今まで彼らを受け入れ、これからも受け入れ続けると話した後、こう補足した。
「しかし、バングラデシュ国境の内側で問題を起こすのであれば、我々がそれを好ましく思うことは絶対にないでしょう。そのため政府は近い将来テンガルチャーへ彼らを移住させようと考えています」

マレーシア高等弁務官のヌル・アシキン・ビンティ・モフド・タイブ氏は、複数のマレーシアのNGOがマレーシア首相の十分な支援の下、物資の贈呈を行ったと話した。

そしてロヒンギャがミャンマーにある故郷に帰還できるよう、マレーシアはバングラデシュなどと共同で長期化する問題の解決策を探る活動を続けると補足した。

ナウティカル・アリヤ号のバングラデシュまでの航行を可能にした協力や援助に対し、ヌル高等弁務官はシェイク・ハシナ首相への深い感謝を表明した。

マレーシアのNGOケラブ・プテラ・1マレーシアの設立者でもあるこの人道支援の共同責任者のアブドゥル・アジーズ・ビン・アブドゥル・ラヒム氏は、マレーシアで活動するバングラデシュ人など、19カ国の海外ボランティアを含む183名のボランティアの派遣する人道支援を、マレーシア政府とマレーシアのNGO機関が行ったのは初めてだと話した。

バングラデシュ単独で行った50万人以上のロヒンギャ難民への援助に対し、「マレーシアや3千万人の国民がバングラデシュとともにあることを伝えるため、我々はここに来ました。あなた方はもう独りぼっちではありません。我々が手を差し伸べます。そして私は全アジアの同胞が、あなた方の重荷を軽くするために助けてくれると信じています」と話した。

Mapimのモハマド・アズミ・ビン・アブドゥル・ハミッド議長、バングラデシュ赤新月社のBMM・モズハラル・ハック事務局長、IOMのライド・ラマヒ資源運営部長らもプログラムに参加した。

バングラデシュ/The Daily Star Feb 15 2017
http://www.thedailystar.net/backpage/malaysian-aid-rohingya-arrives-chittagong-1361203

翻訳:米澤
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #人道支援