女性による静かな農業革命

女性による静かな農業革命
3月8日の国際女性デー。国連が設定した今年のテーマは“変化する女性の仕事:2030年まで50-50の地球を”だった。またのテーマ”変わる勇気を”はソーシャルメディアで評判になった。

バングラデシュの女性たちは農業分野で静かな革命を助けるなど、様々な分野で大きく貢献をしている。見えないところで懸命に働く彼女たちは、我が国の経済成長や持続可能な開発に関わっている。彼女たちは変わる勇気を持った代理人として、台頭してきた。

私は多くの女性の成功事例を見てきたが、それ以上に彼女たちは家族の在り方を変えてきた。忍耐力や創造性、決断力で成功を収め、その結果、堂々たるポジションを獲得している。

女性は農村部や国の経済発展の屋台骨だ。彼女たちは世界の農業労働力の43%、一部の国では70%を占めるという。彼女たちは農業分野で大きな貢献をするが、バングラデシュの農村女性の77%は権限を与えられていない。どの土地であろうと、女性や女子に対するあらゆる差別を終わらせることは不可欠だ。女性に権限が与えられ、彼女たちが土地やリーダーシップや機会への選択権やアクセス権を主張することができれば、経済は成長し、食糧安全保障は強化され、これからの世代の展望が開ける。

一方で、グローバリゼーションと技術革新とデジタル革命は、私たちに新しい機会をもたらした。

また一方では労働パターンの変化、不安定な生活と収入、新しい財政・貿易政策、環境への影響から問題が生じてきたが、これには女性の経済的権限という文脈で取り組む必要がある。

ジョソール(Jessore)県のハミダ・ベガムさんやバリゾンさん、ノルシンディ(Narsingdi)県のセリナ・ジャハンさんやザヘダ・ベガムさん、ジョイプールハット(Joypurhat)県のレハナ・ベガムさん、ランガマティ(Rangamati)県のベビー・チャクマさんのような農村起業家の貢献を傷つける余地はない。

農業振興に成功した彼女たちに感銘を受け、多くの人々が食糧安全保障を確保する役割を担うなど、前へ進み始めた。

農村部の家計の持続可能な発展に基づくCSRLの調査によると、過去10年間、農業に関わる女性労働者数は370万人から800万人に増加した。実に116%増という恐るべき増加率だ。

それに比べて男性労働者数は10.4%減少した。

現在、バングラデシュの経済発展に直接貢献している女性労働者は総勢1020万人にのぼる。

そのうち、77%は農村部の女性だ。彼女たちは農業や林業、畜産、家禽飼育、漁業などに携わり、農業分野の発展と食料安全保障の確保に不可欠な役割を果たす。

不規則な降雨、洪水、干ばつ、サイクロンなどの気候変動は農村女性に大きな影響を及ぼし、彼らの生活を苦しめる。

私はノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・セン博士(インド)に、多くの困難に立ち向かいながら働くバングラデシュ人女性についての特別インタビューを行った。

「バングラデシュの政治的雰囲気は女性の権限付与を助けてきたため、政府も多くのNGO同様、女性支援を行ってきました。
。1971年の独立戦争においても女性は重要な役割を果たしました」

「私の見解では、女性の意見が重要だと評価される家庭の子どもはよりよく育ちます。これは世界中で証明されています」

「女性の買い物能力が増すことで、彼女の決定は家族にとって価値があるものになります」

自立する女性を最大限尊重し、女性労働者を認め、合理的な賃金を提供することが、今の時代の要求だ。そして女性起業家のアイディアを実現するため、十分な支援が提供されるべきだ。

バングラデシュ/The Daily Star March 13 2017
http://www.thedailystar.net/country/women-behind-silent-agri-revolution-1374892
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #国際女性デー