“娘”を授かる

“娘”を授かる
風が強かった4月7日金曜日の夜、マルジナ・ベグムさんはナラヤンガンジ(Narayanganj)県ファトゥッラー(Fatullah)郡のDIT運動場地区のゴミ捨て場辺りで泣き声を聞いた。猫が鳴いているのだと気にしなかったが、帰り道、再び泣き声を聞いたマルジナさんはビニール袋に包まれた赤ちゃんを発見した。

マルジナさんはゴミ捨て場周辺の人たちを呼び集めた。その中のリピ・ベグムさんがこの女の赤ちゃんを最初に抱き上げた。

リピさんにとっては神からの贈り物だった。16歳の息子の母親であるリピさんは、ずっと娘が欲しかったのだ。

リピさんと、夫で電気技師のアラムギル・ホサインさんは赤ちゃんをナラヤンガンジ総合病院へ連れていき、入院させた。

その後夫妻はファトゥッラーモデル警察署に届け出た。

「以前、娘を授かろうとアッラーに祈っていましたが叶いませんでした。ですが今は授かりました。どこで授かったかは関係ありません」
リピさんは話す。

アラムギルさんによれば、夫妻は赤ちゃんを保護した後すぐに警察へ知らせたが、これから養子にするための請求を裁判所に出すつもりだという。

夫妻は9日にこの子を退院させ、自宅に連れ帰った。

病院の保健・家族計画担当官イクバル・バハル教授によると、赤ん坊は妊娠8カ月で産まれた未熟児だという。

産まれた直後に母乳を与えられなかったことで熱を出していたが、大きな問題はなく、回復に向かっているという。

誕生祝いをしながら赤ちゃんに名前を付けるのだと、リピさんは話した。

警察のカマル・ウディン署長によれば、夫妻が最初に立候補し、治療も行っているため、赤ちゃんの親になる優先権が与えられるが、県の治安判事裁判所に訴え出る必要があるという。

警察が訴えに関する調査報告を提出したのち、裁判所は夫妻がこの赤ちゃんを養子にできるかを判断するという。

The Daily Star Apr 11 2017
http://www.thedailystar.net/city/discovering-daughter-1389466
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #捨て子