湿地帯の二重苦

湿地帯の二重苦
モウロビバザール(Moulvibazar)県ハカルキ(Hakaluki)ハオール(湿地帯)では、鉄砲水で水没した登熟稲が腐敗を続けて水を汚染することで、16日から魚が死に始めている。

この地域で暮らす人々にとり、数百エーカーに渡って収穫数週間前のボロ米が被害を受けたことに続く第2の打撃だ。

腐敗した魚は耐えられない悪臭を放ち、健康に大きな影響を及ぼしている。 「私はボロ米の稲を失いました。ハオールの魚があれば生き延びることができると思っていましたが、全て死滅しつつあります」 クラウラ(Kulaura)郡ブクシムル(Bhuksimul)ユニオンの漁師、ラヒム・ウディンさんは話した。 シレット管区(Sylhet division)のハオールに住む人々も、3月下旬の絶え間ない雨と上流からの激流により同様の状況にある。 国内最大級のハオールの一つハカルキハオールでは、プティやテングラ、ベダ、バイラ、パブダ、ルヒといった様々な種類の魚が死に、腐敗し始めている。クラウラ郡のスルタン・マームード上級漁業官は話す。 ハオールの水の酸性度も上がっている。スルタン氏がデイリースターに話したところによれば、正常レベルはpH7.5~8.5だが、今は5.8だという。 ボロ米栽培に使われた殺虫剤も水に溶け、魚の死を招いているという。 地方政府はこれらの魚を食べないよう住民に注意を促した。 昨日、特派員は現地で水生植物が腐敗しているのを発見した。 ブクシムル村のソナ・ミアさんによれば、ルヒやカトラ、ムリゲル、カリボウス、ソウギョなどの大型種を中心に、死んだ魚が水に浮かんでいたという。 周辺の鳥たちも死んだ魚を食べたことで病気になった。 県衛生部長のサイタカン・チャクラボルティ氏は、水が様々な病気を引き起こす可能性があるとし、使用する際には気を付けるよう住民に呼びかけた。 バングラデシュポリベシュアンドロン・ハビゴンジ(Habiganj)支部のトファッザル・ソヘル事務局長は、ハビゴンジ県バニアチャン(Baniachang)郡のイクラム(Ikram)地区の水地を訪れた際、沢山の死んだ魚が水に浮かんでいるのを見たと話す。 スナムガンジ(Sunamganj)県ジャガンナトプール(Jagannathpur)郡のワヒドゥル・アブラル漁業官氏によると、ハオールの水中では腐敗した稲からアンモニアガスが発生し、その影響で魚が死亡したという。 The Daily Star Apr 18 2017 http://www.thedailystar.net/backpage/double-blow-haors-paddy-gone-now-fish-1392595 翻訳:長谷川 #バングラデシュ #ニュース #農業 #漁業