女性幸福指数の導入を

女性幸福指数の導入を
女性労働に関する実際の改善を評価するため、女性幸福指数を導入すべきだ。著名な経済学者ワヒドゥッディン・マームード教授は昨18日、バングラデシュSDGs市民プラットフォームに提案した。

現状は働く女性の改善に関するデータがないため、この指標を用意すべきだと教授はいう。

教授は、SDGs市民プラットフォームとバングラデシュマーリア議会が共同開催した討論会、"世界の開発アジェンダ及び女性の権利:新たな考慮"で提案を行った。

バングラデシュはミレニアム開発目標(MDGs)の達成で著しく良い成果を出し、経済は安定した成長を遂げたと、マームード教授。だが、女性の状況改善指標となる児童婚や女性への暴力、ダウリー(花嫁持参金)といった領域では大きな改善が見られなかったという。

「女性はいまだ暴力や賃金差別の被害者です」

幸福指数は女性が生活の中でどれくらい幸福であるか、仕事に創造性はあるのか、働かされているのか、毎日のゆとりはあるのかといった要素が示してくれると教授はいう。

政府だけでは女性の権利を打ち立てることができないと、メヘル・アフロズ・チュムキ女性・児童問題相は話す。あらゆる利害関係者がそれぞれの役割を果たさなければならないのだと。

「女性は置き去りにされています。ですから、女性には暮らしのあらゆる分野で特権を与えられるべきです」

女性の権利が保障されない限り、持続可能な開発目標(SDGs)は達成できない。バングラデシュマーリア議会事務局長補のラキ・ダス・プラカヤスタ氏はいう。

「SDGsを進展させるため、女性の地位向上を阻む壁に対処する必要があります」

バングラデシュ国立女性弁護士協会理事のサルマ・アリ氏によれば、女性を暴力から守る法律やガイドラインには様々なものがあるが、殆ど実施されていないという。

アリ氏はこれらの法律に予算を振り分け、実施されているか、監視するよう求めた。

SDGs市民プラットフォームのデバプリヤ・バッタチャリヤ議長が討論会の司会進行を務めた。計画委員会のシャムスル・アラム教授、バングラデシュ女性商工会議所のセリマ・アーマド会長も発言した。

The Daily Star Apr 19 2017
http://www.thedailystar.net/business/introduce-wellbeing-index-women-economist-1393192
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #女性 #権利