最優秀プロジェクト表彰

アジア開発銀行(ADB)は効率的なプロジェクト実施を進める一環として、バングラデシュ国内のプロジェクトチームで最も実績を上げた3チームを表彰した。

ADBバングラデシュ駐在事務所のカイ・リー副所長が、ダッカ(Dhaka)で開かれた授賞式で表彰を行った。

式典には政府の上級職員やADBが支援するプロジェクトの責任者、受賞プロジェクトチームのメンバー、ADB職員らが出席した。

受賞したプロジェクトチームは以下の通り。
・一般参加型小規模水資源プロジェクト(地方行政技術局)
・SASEC鉄道接続:アカウラ(Akhaura)~ラクサム(Laksam)間複線化プロジェクト(バングラデシュ鉄道)
・発電システム効率改善プロジェクトAパート:アシュゴンジ発電プラント(450メガワット)の建設(アシュゴンジ発電所)

「受賞チームは成果の到達点や効率性、プロジェクトの効果的な実施、女性の地位向上への努力、透明性、その他の基準に基づいて選ばれました」

5500万ドル(61.1億円)の資金援助を行った水資源プロジェクトは、農家や漁師、土地を持たない人々や女性といった利害関係者の参加のもと、地域ベースのインフラ開発を進めている。

このプロジェクトで作付強度は176%から237%へ上昇し、作物が定期的な冠水から守られ、収穫高が39万トン増え、1年で627万人の日雇用を生み出した。

5億500万ドル(561億円)の資金援助を受けた鉄道接続プロジェクトは、ダッカーチッタゴン(Chittagong)鉄道回廊のうち、アカウラ-ラクサム区間の72キロメートルで、三線軌条複線への改修と最新の信号設備の導入を支援している。

このプロジェクトにより、輸送コストの削減や国内外の取引における物流の改善、鉄道サービスの包括性強化が実現されるだろう。

発電システム効率改善プロジェクトへは5億ドル(556億円)を支援した。プロジェクトではアシュゴンジに450メガワットの発電力を持つ複合サイクル式の最新の発電所を建設し、従来と同じエネルギー投入で80%も多く電力を作れるようにすることで、環境持続性の向上に貢献する。

最優秀プロジェクトチームの表彰は2001年に始められ、ADBによる毎年の恒例行事となっている。

ADBが現在バングラデシュに融資している金額は4月30日時点で54プロジェクト76億ドル(8446億円)で、技術支援額は32プロジェクト2860万ドル(31.8億円)にのぼる。ADBは2016年、バングラデシュに10億ドル(1111億円)以上を融資した。

バングラデシュ/The Daily Star May 23 2017
http://www.thedailystar.net/business/adb-awards-best-performing-project-teams-bangladesh-1409539
翻訳:長谷川
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