ラマダンで必需品価格高騰

ラマダンで必需品価格高騰
昨日のラマダン初日、いつものように複数の必需品価格が値上がりした。

政府は価格上昇を抑制する措置をとったが、商人はほとんど気にしなかった。ラマダン用に市当局から渡された商品価格リストに従うことすらなかった。

新市場地区のハティルプール台所市場、ジュレインバザール、バナラタ台所市場、首都のモハマドプールタウンホール市場、西カジパラ台所市場の調査では、米、豆類、ヒヨコマメ、肉、魚などの必需品が、1週間前や1カ月前と比較して高額で売られていた。

南ダッカ市(DSCC)はヒヨコマメ価格を1キロ当たり82-84タカ(113-116円)に固定したが、ハティルプール市場では90-92タカ(124-127円)で売られていた。また、輸入ニンニクは1キロ当たり275-286タカ(379-395円)に固定したが、300-350タカ(414-483円)で売られていた。

Prices of essentials are already shooting up at city kitchen markets. The city corporation authorities have fixed prices of various commodities, making it mandatory for the sellers to display prices on the corporations’ price charts. Photo: Prabir Das


バングラデシュ通商機関(TCB)は5月中旬にオープン市場販売(OMS)プログラムを拡大した。政府は必需品価格が上昇傾向となったとき、適切な在庫を確保した。

OMSプログラム拡大の一環としてTCBは、食料品価格を平常値にするため、首都圏の35台を含む187台の移動式トラックでの販売を始めた。またOMSプログラムを全国で継続するため、2811名のディーラーを割り当てた。

政府による適切な食料価格の継続的な保証にもかかわらず、消費者はラマダンを通じて高価格の痛みを感じる可能性が高い。

例えば、国産・外国産牛肉価格は1キロ当たり475タカ(655円)や440タカ(607円)という正式固定価格があったが、500タカ(690円)と480タカ(662円)で売られていた。

<中略>

While a man is putting prices on the chart in Hatirpool kitchen market under Dhaka South City Corporation, Photo: Prabir Das


ジュレインに住むリジカさんは、(ラマダンで)食べ物を制限しなければならないため、値上げはとても影響が大きいと話す。昨日リジカさんが食事のために買ったのは米と豆類、瓢箪だけだったという。
「子どもたちはそういう食事はあまり好きではありませんが、父親(工場労働者)の収入が限られていますから」

ハティルプール市場で買い物をする医者のモハン・カドゥカさんは、商人たちは南ダッカ市の価格表に従っていないと憤る。4日前に1キロ270タカ(372円)で買ったルイ魚が、昨日は350タカ(483円)だったという。
「どうやって価格を引き上げるのでしょうか? 商人たちに価格リスト通りに販売するよう要求したとき、彼らはこの価格でいいなら買えばいいし、嫌なら他所へ行ってもらって結構だと言ったのです」

別のお客でコックのルベル・イスラムさんは、「私のような収入が少ない市民は大変です」と話した。

アブドゥル・ハリムさんはミルプール(Mirpur)の西カジパラマスジット市場で、4.5キロの牛肉を2250タカ(3104円:1キロ500タカ)で購入した。帰宅後、肉の重さが足りないことに気付いたハリムさんは市場にとって返し、店主と口論になったという。

ジュライン市場の食肉業者バブ・モハジョン氏は、商人たちは牛をいつもより高く買わなければならなかったため、南ダッカ市の固定価格で売ることができなかったのだと話す。肉屋の約4分の3は肉を売ることを止めてしまったという。

The price column is mostly blank in the Karwan Bazar market, bottom, under Dhaka North City Corporation. Photo: Prabir Das


なぜ、必需品価格が上昇したのかと問われたハティルプール市場の店舗経営者モハンマド・ジャラル氏は、「ラマダンが始まるといつも価格は上昇するのです」と話す。そして、3〜4日後、価格は下落するかもしれないと補足した。

南・北両ダッカ市長は市民に対し、台所市場を厳密に監視し、商人たちに価格を守らせると請け負った。

食品の安全と公正価格を保証するため、火曜日から9人メンバーのチームが北ダッカ市(DNCC)の15台所市場を指導して回る予定だと、DNCCのモンズール・E・モウラ広報官は話した。

5月中旬、トファイル・アーメド商業相は主要事業団体と会合を開き、米や砂糖、食用油、レンズマメ、タマネギ、ニンニク、デーツなどの必需品の在庫は十分あり、小売価格が高騰する理由はないと発表していた。

バングラデシュ/The Daily Star May 29 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/ramadan-essentials-get-pricier-1412230
翻訳:吉本
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