サイクロン接近で避難進行中

サイクロン接近で避難進行中
火曜日に日付が変わってすぐ、サイクロンが海岸線に向かっていると気象台が予測したため、政府は南東部沿岸地域に避難指示を出した。

サイクロン"モラ(Mora)"がバングラデシュへ向かっているとして、チッタゴン(Chittagong)やコックスバザール(Cox's Bazar)の海港では危険信号10、モングラやペイラ港では危険信号8が発令された。

コックス・バザールの低地は海岸線を襲った高波で水浸しになった。

サイクロンの影響でチッタゴン全体が雷雨を経験し、県内沿岸部低地では通常より4-5フィート(122-152センチ)高い波が押し寄せて浸水する可能性が高い。

沿岸県行政当局はすでにサイクロンシェルターへの避難指示を始めた。

「地方自治体や南東19県行政当局は、正午頃からメガホンを使ってサイクロンシェルターへ避難するよう呼びかけました」
災害対策省の担当者は話す。

アブ・サイード・モハマッド・ハシム災害対策担当ディレクターは、軍を含む様々な機関から集まった医療チームや救助チームは沿岸県全ての医者を留まらせ、即座に動ける準備を整えていると話した。

チッタゴン南東部ポートシティの担当者は、気象台が危険信号10、スケール10と発表してすぐ、国内主要港の運用を停止させる命令があったとコメントした。

バングラデシュ内陸水運局(BIWTA)は内陸部ルートのフェリーやモーターボートの運行を止め、ただちに海岸線や河川の安全な場所へ避難するよう求めた。

バングラデシュ気象庁は、ベンガル湾で発生したサイクロンは北へ移動し、チッタゴンやコックスバザールの南東部沿岸を横断すると発表した。

People taking shelter in Cox’s Bazar’s shelter centres on Monday night. Photo: Prothom Alo


「我々はサイクロンを追いかけ、必要な情報を更新しています」と、ハシム氏。

最新の気象台発表によると、サイクロンは北湾を越えて東中央湾に接近し、"嵐が吹き荒れ"ているという。午後6時にはチッタゴン港の南およそ385キロ、コックスバザール港の南305キロ、モングラ港の南南東450キロ、ペイラ港の南南東370キロに到達する。

「サイクロンはさらに激化し、北向きに進路を取り、5月30日の朝までチッタゴンやコックスのバザール沿岸を横断する可能性がある」

情報掲示板によると、風速62キロメートルのサイクロン中心部は、89キロから117キロの突風が吹くことがあり、高潮となる危険性があるという。沿岸16県の低地では4-5フィートの波が襲って来る可能性がある。

「サイクロン通過中、沖合の島やチャー(川中州)では豪雨を伴う風速89-117キロの突風を経験する可能性が高い」
掲示板は警告する。

チッタゴン支局の報告:県行政当局は、気象台が危険信号10を出した今日(29日)の午後から、県内6つの沿岸郡に、安全な場所やサイクロンシェルターへ移るよう避難指示を出した。

県内には479のサイクロンシェルターがあり、およそ44万5千人を収容することができる。必要であればこれとは別に、458官庁や学校を避難場所として開放する。チッタゴンのジルール・ラーマン・チョードリー県令は月曜の夜に話した。

県令によると、すでに3万人近くが避難場所へ移り、近親者の所へ避難した人も不特定多数いる。警察は渋る人を避難所に誘導しているという。

それより前、全役所や職員、医師、看護師が留め置かれ、サイクロンモラによるいかなる事態にも対処できるよう待機していたと、県災害対策委員会委員長でもあるジルール県令は話した。

医療従事者5千人や赤十字社のボランティアによる100の医療チームが組織され、県行政当局が24時間監視する中、準備を整えて待っている。

コックス・バザール特派員の報告によると、県内538のサイクロンセンターと534教育機関、政府や非政府組織の高層ビルが避難センターとして準備が整ったという。

朝方、Md・アリ・ホサイン県令を議長とするサイクロン対策会議が開かれた。

バングラデシュ/Prothom Alo May 30 2017
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/149563/Evacuation-in-progress-in-Ctg-Cox%E2%80%99s-Bazar
翻訳:吉本
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