衛星サービス開始は来年6月

バングラデシュ初の通信衛星ボンゴボンドゥ1号は、2018年の中頃に商用サービスの提供が始まる。タラナ・ハリム通信担当国務相が昨29日に明らかにした。

「来年6月、ボンゴボンドゥ1号衛星のサービスを開始したいです」

国務相は先日、ボンゴボンドゥ1号を製造するフランスの航空宇宙企業タレス・アレーニア・スペースを訪問した。

商用サービスの提供開始に先立ち、気象条件が良ければ衛星は12月か来年1月に周回軌道に送られるという。
「6月までに打ち上げ日を確定できます」

当局は商用利用開始前にいくつかの手続きを完了する必要があると、国務相は補足した。

政府は戦勝記念日に合わせるため、今年12月16日の打ち上げを目標にしていた。

だが、サジーブ・ワゼド・ジョイICT問題首相顧問との協議後、戦勝記念日は国を挙げて1週間の行事で祝う節目だとして、予定日を変更した。衛星は米国フロリダで打ち上げられるが、シェイク・ハシナ首相はこのときダッカで祝賀行事に出席するからだ。

国務相によれば、衛星製造は工程の85%が完了し、現在は微調整を行っているという。

2015年11月、バングラデシュ通信規制委員会(BTRC)は2億4800万ドル(275億円)で衛星の設計と製造契約を締結した。

プロジェクトの総費用は296億7950万タカ(409億円)だが、関係者によれば数十億タカの減額が行われる可能性があるという。

現在政府はタレス・アレーニア・スペース社の国内パートナーとして、衛星のあらゆる問題に対処する民間の独立会社を作る手続きを行っている。この衛星はバングラデシュがこれまで引き受けてきたプロジェクトの中で、最も技術的に洗練されたものだ。

衛星打ち上げ後は農村部への放送や通信サービスの提供、家庭への直接サービスなど有益なサービス導入により、デジタル格差は縮小されるだろう。バングラデシュはロシアの衛星企業インタースプートニクから、軌道位置を2800万ドル(31.1億円)で購入した。

プロジェクト関係者によれば、タレス社のバングラデシュ国内のパートナーであるスペクトラ・エンジニアーズ株式会社はガジプール(Gazipur)とランガマティ(Rangamati)の2カ所で地上ハンドリングステーションを建設中だという

The Daily Star May 30 2017
http://www.thedailystar.net/business/satellite-services-june-2018-tarana-1412944
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #人工衛星