預金利率、インフレ率下回る

預金利率、インフレ率下回る
預金にかかる利率は5%を割り込み、物価上昇率を下回った。これにより、口座に対する消費税率の大幅引き上げで既に打撃を受けている預金者たちの悩みの種が増すことになる。

バングラデシュ銀行によれば、4月時点の預金利率加重平均は前年の5.77%から4.97%まで落ち込んだという。

だが3月時点の預金の増加率は、前年3月の8.28%から12.21%に増加している。

銀行家らは預金増加の原因は、銀行での過剰流動にあるとする。バングラデシュ銀行のファズレ・カビル総裁は会見で、過剰流動の影響で銀行は毎日平均500億タカ(684億円)を処分していると話した。

「預金者たちはまだ、銀行が自分たちのお金を安全に保管してくれると信じています」
メグナ銀行のモハメッド・ヌルル・アミン代表取締役は話す。

そのため、100万タカ(137万円)以上の残高がある口座に賦課される消費税を来年度から67%もの割合で引き上げても、預金者らが自分たちの資金を銀行に置いていくことは止めさせられないだろう。

ある民間銀行の上級役員は、消費税を高くすれば預金の収益に生計を頼る中所得者層に苦しみを与えるだけだと話す。

民間銀行の3月時点での預金成長率は、前年の8.19%から14.12%に拡大した。

バングラデシュ銀行のデータによれば、3月時点の銀行部門の預金総額は9兆1383億タカ(12兆4950億円)で、余剰分は1670億タカ(2283億円)だという。

2017-18会計年度は、残高額10万タカ(13万6733円)までの口座は消費税免税が維持される。

残高が10万タカ以上100万タカ未満の貸方または借方に対しては、現行の消費税500タカ(684円)から800タカ(1094円)に引き上げられる。

残高額が100万タカから1千万タカ(1367万円)までの口座に対しては、現在より67%高い2500タカ(3418円)の消費税が課される。

残高額が1千万~5千万タカ(6836円)の口座に対しては1万2千タカ(1万6408円)の消費税が課される。現在はは7500タカ(1万254円)だ。

5千万タカ(6836万円)以上の口座に対する消費税は、現行の1万5千タカ(2万510円)が2万5千タカ(3万4183円)に引き上げられる。

2016年12月時点で、次年度からの消費税引き上げの影響を受ける口座は約830万件ある。

The Daily Star Jun 06 2017
http://www.thedailystar.net/business/interest-rate-deposits-now-below-inflation-1416076
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #金融