開発予算使用率65%

2016-17会計年度、各省局は当初11カ月間で開発予算の65%を使った。前年度より増加したが、目標を大きく下回る従来の傾向を踏襲している。

モニタリング評価局によれば、前年度同時点での省局による年次開発プログラム(ADP)予算の使用率は61.85%だったという。

開発予算は2016年7月から今年5月までに7720億タカ(1兆555億円)が使われた。予算枠を使い切るには今月だけで4209億タカ(5755億円)を使う必要がある。予算枠はすでに減額修正を受けている。

過去11カ月間、毎月平均702億タカ(960億円)が使われた。

各省局は例年のように年間実績をよく見せるため5月に消費を増やしたが、これは予算の理不尽な乱用につながる慣習だ。この慣習は今年度も続くとみてほぼ間違いない。

「省局がADP予算枠の残りを使い切れないことは明らかです」
計画省の職員はいう。

AHM・ムスタファ・カマル計画相は様々な場で、プロジェクトの物理的作業は年間を通して行われるが、支払いは年度末になると主張してきた。

「実施率は年度末に示されます」
計画相は補足した。

今年度、橋梁局には最多の開発予算となる658億タカ(900億円)が割り当てられたが、11カ月で使用された金額はその38%、250億タカ(341億円)に過ぎない。

橋梁局管轄のプロジェクトはパドマ橋プロジェクトを含めて3件あり、これらに467億タカ(639億円)が割り当てられた。当初8カ月間(7月~2月)でこのうち180億タカ(246億円)が使われた。

計画省職員によれば、パドマ橋プロジェクトの消費額は昨年より増えたが、それでも予算枠には届いていないという。

パドマ橋プロジェクトの総費用は2879億タカ(3,936億円)で、2月時点の消費額は1227億タカ(1,678億円)だった。

パドマ橋プロジェクトのもっとも複雑な作業は杭打ちで、これには長い時間をかけている。
「物理的な進捗は消費額が示す数字よりも高いのです」
職員は補足した。

科学技術省の当初11カ月間の予算使用率は41.86%にとどまっている。

修正予算に対する当初11カ月間の使用率は、道路輸送・幹線道路局が68%、保健省が50%、鉄道省が42%、中東・高等教育局が59%、初等・成人教育省が70%だった。

一方、電力局は修正予算の80%、地方行政局は81%を使った。

今年度の予算総額のうち、政府自身の財源の66.39%が使われた。前年度同期の使用率は60.77%だった。

同期間における外国資金の使用率は58.25%だったが、前年度は60.82%だった。

バングラデシュニュース/The Daily Star Jun 07 2017
http://www.thedailystar.net/business/govt-spends-65pc-adp-outlay-11-months-1416514
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #年次開発予算