都市間鉄道建設、明日開始

Financial Express

数百万人が渋滞の中を行き交う窮屈な都市で作業を円滑に進められるかという懸念がある中、ダッカ(Dhaka)のメトロ(都市間鉄道)建設が2日に始まることになった。

国内初となるメトロ鉄道はウッタラ(Uttara)・アガルガオン(Agargaon)間の建設から始められる。

路線の前半部分の建設を受注したイタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)は、作業を開始するため、既に気象台付近で設備調達を始めている。

だが、プロジェクト事務局はまだ作業指示を出してはいない。さらに、日本国際協力機構(JICA)が設計した建設期間中の交通管理計画をまだ承認していない。

情報筋によれば、プロジェクト事務局はいまだ作業指示の発令に必要な手続きの完了を含めた複数の問題に直面しているという。だが、事務局は本日1日の指示発令を予定している。

「これまでに前例のないメトロ鉄道プロジェクトにおける課題は、何らかの形で終わりが来るでしょう」
作業指示の発令手続きに関わる職員は話した。

情報筋によれば、プロジェクト事務局は建設現場や橋脚設置場所、駅の設置場所などがまだ確保できていないという。

さらに、昨年11月に始まった電気や水道などの移設作業も鉄道建設の障壁となっている。事務局はそれぞれの作業を目標期間内に完了させることができていない。

特派員は7月30日にMRT6番路線のアガルガオン用地を訪れた際、ITD社がメトロの建設を始めるために路上で調査作業を行っている所を見かけた。

2日はオバイドゥル・カデル道路交通橋梁相がITD社の作業の正式な立ち上げを行い、アガルガオンで杭打ちの試験作業が始まる。

関係者によれば、MRT6番路線にかかる負荷を確認するため、10から12件の杭打ち試験が実施されるという。最初の試験はアガルガオンとダイヤバザール(Diyabazar)で実施される。

情報筋によれば、駅や高架を含む回廊全体の土地を所有する北ダッカ市は、これらの土地をまだプロジェクト事務局に引き渡していないという。

公共事業局はスタティスティクスロードにある1.7ヘクタールの土地を事務局に引き渡したが、ここはダッカ警視庁(DMP)が取り締まりの際に押収した不法投棄車両の保管に使っているため、まだ取得していない。

ダッカ大量高速輸送開発(DMRTD)は既に車両の撤去をDMPに要求している。

関係者らはこれらの困難を認めた上で、このプロジェクトの特権はそのような土地取得の必要性がないことだとした。ウッタラ駅の建設は民間が所有する32デシマルの土地だけを取得すればいいことがわかっているのだ。

プロジェクトの下で影響を受ける商人や事業者の復帰を目的とする再定住計画は、設計を確認した後、杭打ち作業の進行に合わせて実施されるという。

政府は2009年に20.1キロメートルの区間を2つの部分に分け、ウッタラ・モティジール(Motijheel)間の大量高速輸送(MRT)6番路線として知られる国内初の都市間鉄道の建設に乗り出した。

MDRTDプロジェクト事務局は最低額入札者となったITDに対し、4月時点で既に最初の10キロメートル区間を発注し、5月にはこの区間の2019年までの開通を目標とする協定を締結した。2019年は次回総選挙に勝つために重要な年となる。

事務局は最近になって作業を実施する企業の予備選定を行っているため、作業の第2段階にはさらに多くの時間を要するだろう。だが、2200億タカ(3008億円)のこのプロジェクトは昨年、日本企業にMRT鉄道駅の用地開発を発注し、現場レベルの作業を始めている。

MRT回廊の開発作業は全部で8つの部分から構成される。

バングラデシュニュース/The Financial Express Aug 01 2017
http://www.thefinancialexpress-bd.com/2017/08/01/78663/Dhaka-metro-construction-finally-begins-tomorrow
翻訳:長谷川
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