初めてのダッカ~ダッカの車窓から~

外務省が出すバングラデシュの危険情報はレベル2。注意点の中に「外出時の移動は車両を利用し、早朝・夜間の外出は控え、用事は日中の時間帯に済ませる」という項目がある。そのため、私たちは運転手付きのワゴン車を借りて、視察や打ち合わせをしていた。そうなると車の窓から珍しい景色が見えないかと目を凝らすようになり、ずいぶん色んなものを見つけた。

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ショドルガット近くで見つけたパン屋。自転車の後ろにリヤカーが付き、その上にこの鉄の箱が乗っている。注文があったのか、お得意さんへの配達なのか、男性が食パンのような山片パンをスライスしていた。片側の扉だけを開けて地味~にやっているのはゴミや埃が付かないためか、それとも野良犬に奪われないためか。モティジールでも見かけたので、ダッカでは割合ありふれた商売形態なのかも知れない。

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市民が履いているのは男女を問わず踵部分のない“サンダル”や“つっかけ”が多い。だが、(たぶん)皮革製品の材料を運ぶリヤカーの後押しをする少年は裸足だった。履物を買うお金がないのかと思ったが、リヤカーの上に少年のものを思しきサンダルがある。おそらくその方が踏ん張りやすいので、あえて裸足になっているのだろう。

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写真左側に自転車+リヤカーで水(?)を運ぶ人が見える。タンクは15個ほどあり、一つに10リットル入っているとして、全部で約150キログラム。リキシャで人を運ぶより重労働かも知れない。

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2トン車ほどのトラックの荷台に乗るムスリム(イスラム教徒)の人たち。座っている人まで数えると17人乗っている。それぞれの荷物もある。ダッカではトラックも重労働を強いられる。

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リキシャ(人力車)は人だけでなく荷物も運ぶ。この人は段ボールだが、穀物が入った麻袋三つの上に座って運ばれる人も見かけた。やっぱりリキシャ引きは重労働だった。首に巻いているのは〝ガムサ〟と呼ばれる手ぬぐいのような手織り布。頭に巻くと帽子にもなる。女性が頭からかける布は“オンナ”というらしい。「男はガムサ、女はオンナ」なのだ。

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日本が資金援助して作った高架道路(フライオーバー)。現在建設中の新空港や都市間鉄道も日本が支援している。バングラデシュに対する1国の支援では日本が一番多い。

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なぜか突然道端にいた像。芸をしたり、背中に人を乗っけたりしてお金を稼いでいるのだろうか。それにしてもここまでどうやって来たのだろう。近所に住んでいるのか。飼い主を背中に乗せてのんびり歩いてきたか。でも家で飼っているとなるとエサ代やフンの始末にかかる手間が大変だ。

間もなく、バングラ独立のきっかけとなった〝母語化運動〟に殉じた若者たちに敬意を表す施設、ショヒド・ミナールに到着だ。

吉本:1176字