7使節団を新設

バングラデシュは、輸出市場拡大の可能性や数が増えている在外バングラデシュ人のサービスニーズを考慮し、インドやアフガニスタン、オーストラリア、カナダ、ルーマニア、スーダン、シエラレオネに7つの外交使節公館を構える。

内閣はシェイク・ハシナ首相が議長を務める7日の週定例会議でこの決定を承認した。

これら7カ国との貿易や人的・文化的つながりを改善する狙いもある。

7使節団のうち、アフガニスタンの首都カブール、スーダンの首都ハルツーム、シエラレオネの首都フリータウン、ルーマニアの首都ブカレストには本格的な大使館を設ける。

さらに、インドのタミルナードゥ州の首都チェンナイに副高等弁務官事務所を設置する。バングラデシュは既にニューデリーやコルカタ、ムンバイ、アガルタラ、グワハティに外交使節団を置いている。

関係者によれば、7使節団の新設でバングラデシュの対外使節団は59カ国80団体になるという。

さらに、アテネ(ギリシャ)、ミラノ(イタリア)、ムンバイ、イスタンブール(トルコ)、リスボン(ポルトガル)、昆明(中国)、ベイルート(レバノン)、メキシコシティ(メキシコ)、ブラジリア(ブラジル)、ポートルイス(モーリシャス)、コペンハーゲン(デンマーク)、ワルシャワ(ポーランド)、ウィーン(オーストリア)、アディスアベバ(エチオピア)、アブジャ(ナイジェリア)、アルジェ(アルジェリア)、グワハティで活動している17の使節団について新設の遡及承認を行った。

「使節団新設は、対外政策の中で経済外交を優先するというアワミ連盟政府の計画の一環です」
外務省の上級職員は話した。

数が増えている在外バングラデシュ人に対応し、輸出や貿易を拡大し、他国との政治的つながりを確立するため、政府は外国により多くの大使館を設ける必要が出てきた。外務省上級職員は政府の決定の妥当性を説明した。

公式算定によれば、現在、700万人以上のバングラデシュ人が外国に居住しており、年間150億ドル(1兆6500億円)程度を送金しているとされる。

関係者らによれば、政府は対外使節団を運営するために多額の資金を費やしたとの共通認識があるという。だが中東諸国やマレーシア、シンガポール、米国、英国、イタリアなどの使節団は領事業務の提供で良い収入を得ており、外貨をバングラデシュに送っている。

外務省筋によれば、首相は先日カナダのトロントやオーストラリアのシドニーに領事館を開設ないしは再開することに同意したという。多数のバングラデシュ人が領事やその他サービスアクセスを得られていなかったためだ。

トロントには10万人以上の在外バングラデシュ人がいるが使節団がないという。トロントにはインドやパキスタンなど92カ国の使節団が置かれている。

外務省筋によれば、バングラデシュがカナダに置く高等弁務官事務所はトロントから400キロほど離れた首都オタワにあるため、カナダ在住のバングラデシュ人の殆どが領事業務を受けられていないという。

トロントに領事館を置けば、バングラデシュがカナダに商品を輸出する際の大きな助けとなるだろう。

シドニーには7万5千人ほどのバングラデシュ人が住んでいる。インドやパキスタン、スリランカなど100カ国以上がシドニーに領事を置いている。

バングラデシュは2003年7月以後、オーストラリア市場に無枠無関税でアクセスすることが可能なため、シドニーに領事館を設けることは輸出拡大の大きな助けとなるだろう。

関係者によれば、政府はエチオピアとの貿易関係を拡大する取り組みの一環として、先日首都のアディスアベバに本格的な大使館を設置したという。

エチオピアに派遣された大使はアフリカ54か国との貿易・投資関係を強化する責任を負う。アディスアベバにはアフリカ連合の本部があるためだ。

バングラデシュニュース/The Daily Star Aug 08 2017
http://www.thedailystar.net/backpage/dhaka-open-7-new-missions-1445278
翻訳:長谷川
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