ADB、鉄道に274億タカを投資

アジア開発銀行(ADB)は国営企業バングラデシュ鉄道(BR)に新しい息吹を吹きこむため、機関車や貨車などに巨額の資金を投資する。

関係者によれば、急上昇する大量輸送の需要に対応させるため、ADBはBRに274億タカ(370億円)を投じる見込みだという。

ADBは"バングラデシュ鉄道の車両運用改善"と名付けた364.6億タカ(492億円)の包括的プロジェクトの下で資金提供を行う。

BRは機関車や貨車の不足のため、良質な運用や乗客サービスに求められる水準から大きく後れを取っている。

政府はこの6~7年間、サービス改善目的で巨額の資金を投じたが、まだ達成には程遠いという。

BRの上級職員によれば、ADBがより大規模な支援に名乗りを上げたという。これにより、今後2~3年間でバングラデシュの鉄道サービスが改善されると見込まれる。

「このプロジェクトはADBによる支援の一環です。ADBはダッカ(Dhaka)-チッタゴン(Chittagong)間の複線化やドハザリ(Dohazari)ーコックスバザール(Cox's Bazar)ーグンダム(Ghundum)経路の新規路線建設、客車や機関車の購入、鉄道インフラ改善の支援も行っています。先日、私たちは364.6億タカのプロジェクトを承認を得るため、計画委員会に書類を提出しました」
職員は補足した。

老朽化したBRの車両を改善するため、ブロードゲージ(BG)ディーゼル-電気機関車を40両、メートルゲージ(MG)貨物車を75両、BGの貨物車を50両、MGの覆い付きボギー貨車を400両、BGの覆い付きボギー貨車を300両、MGの覆い無しボギー貨車を180台、BGの覆い無しボギー貨車を120台購入するという。

さらに、ディーゼル-電気-機関車作業場とDEMU作業場、中央機関車作業場が改修される。

プロジェクトは2021年6月の完了を予定しているという。

計画委員会のミザヌル・ラーマン・ミアン副委員長は取材に対し、同委員会はプロジェクトに対し、承認前の精査を行っている所だとした。

ミザヌル氏は9月の第2週にはプロジェクト評価委員会が開催され、プロジェクト構想の良い点と悪い点を調査すると補足した。

評価委員会がプロジェクトの承認を勧告した場合、国家経済会議実行委員会(ECNEC)に提出され、最終承認を仰ぐこととなる。

バングラデシュニュース/The Financial Express Aug 24 2017
http://www.thefinancialexpress-bd.com/2017/08/24/80582/ADB-to-invest-Tk-27.40b-for-revival-of-ailing-BR
翻訳:長谷川
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