国連、洪水対策に240万ドル

【Prothom Alo】国連はバングラデシュの迅速な対応を支援するとともに、最悪の洪水被害を受けている人々を援助するため、中央緊急対応基金(CERF)から240万米ドル(2.6億円)を人道対応に割り当てた。

現時点で72万戸以上の家屋が損傷もしくは損壊しており、被害地域の172カ所の避難所では4万6千人以上が避難している。

学校や医療施設、道路、橋といった重要なインフラや農地が被害を受けた。

雨季の豪雨に伴う過去40年間で最悪の洪水はバングラデシュの3分の1に被害を与え、64県のうち32県、800万人に影響を及ぼした。

家や生計を失った人々は速やかな救命支援を必要としている。

バングラデシュ政府が国内北部、中部の洪水被害を受けた人々のニーズに対応できるようにするため、国連機関や非政府組織(NGO)は既に政府の支援を始めている。

CREFの資金提供により、各機関は対応を拡大し、特に被害が大きいディナジプール(Dinajpur)とジャマルプール(Jamalpur)県のうち、最も被害が深刻な10万人に対応できるようになるだろう。

資金は水やトイレの提供、食糧支援、妊娠女性や新生児への医療支援、緊急避難キットに用いられる。

「バングラデシュでは毎年雨季のこの時期に洪水が起こっていましたが、今年の降水量は異常です。人々の立ち直りの力には限界があります。これらは既に十分なほど試されています」
国連バングラデシュ常駐調整官のロバート・ワトキンス氏は話した。

国連はバングラデシュ政府主導の対応を補強するため、6カ月間の対応計画を構築した。CERFの拠出金が資金面で役立てられるだろう。

対応計画では被害の大きいガイバンダ(Gaibhandha)、ディナジプール、クリグラム(Kurigram)、ジャマルプール、ニルファマリ(Nilphamari)、シラジゴンジ(Sirajganj)6県に住む33万人の洪水被害者に支援を行うため、1200万米ドル(13億円)を要求している。

バングラデシュの洪水は今年4度目で、今回の洪水は田植え時期と重なったことで長期的な食糧安全保障や生計への影響が懸念されている。

このため対応計画では、基本的なサービスアクセスや地域のインフラを回復させる早期回復アクションに加え、国連機関やNGOによる計画的な救命保護支援活動も含まれる。


バングラデシュニュース/Prothom Alo Sep 05 2017
http://en.prothom-alo.com/economy/news/158607/UN-to-release-2.4m-from-central-fund-to-fight
翻訳:長谷川
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