政府、2千エーカーを提供

政府、2千エーカーを提供
【The Daily Star】政府は8月25日以降バングラデシュへ入ってきたロヒンギャを特定の場所に収容し、全員を生体登録で管理することを決定した。

難民用の臨時キャンプを設置する場所として、森林2千エーカーを割り当てた。必要に応じてさらに多くの土地が割り当てられる。

10日午後に内務省で会議が行われ、その後、アサドゥッザマン・カーン・カマル内相が記者団に発表した。

8月25日、ラカイン(Rakhine)州で起こった反政府勢力による警察駐屯地や軍事基地30カ所の襲撃に対するミャンマー軍の報復攻撃により、新たに難民の流入が発生していることを受けて会議が開かれた。

10日には、モファッザル・ホサイン・チョウドリー・マヤ救援災害対策相が国会で、政府が新規到着者を含めたすべてのロヒンギャ難民がミャンマーへ戻るまでの間、ホティア(Hatia)のテンガール・チャー(Thengar Char)に収容すると答弁した。

ここ2週間で30万人近くがバングラデシュに入り、国内で暮らすロヒンギャは60万人を超えた。

内相は会議で、難民の移動を制限するとともに、難民たちを有権者リストに掲載せず、バングラデシュのパスポートを取得することのないよう最大限の努力を払うことを決定した。

また、ロヒンギャ関連の書類作成について地方自治体と協力する必要性を強調した。

さらに、公的な代議員を監視し、ロヒンギャを有権者登録して票田を作ることができないようにすることも提言された。

会議には幹部官僚や法執行機関の長たちが出席し、国際的な代表者の立ち会いの下、ロヒンギャに身分証を配布することを決定した。

会議関係者によれば、生体登録は明日から開始され、移住・パスポート局の10チームが監修にあたるという。

「コックスバザール(Cox's Bazar)のウキア(Ukhia)にある森林2千エーカーをロヒンギャに割り当てました。必要があればこの地域にあるさらに多くの土地を割り当てます」
生体登録されていないロヒンギャは国内の交通機関の一切に乗ることが許可されない。登録なしではいかなる類の支援も得られないと内相は話した。

ウキアに新設されるキャンプはフェンスと有刺鉄線で覆われ、法執行機関員が警備にあたるという。

「我々は人道的見地に基いてロヒンギャを収容し、彼らがここで平和に過ごせるよう取り組みます。我々はこの件に関してあらゆることを行います」

国会では与党アワミ連盟のカマル・アーメド・マジュムデル議員が、ロヒンギャの苦しみを和らげるための政府の対応について質問した。

これに対して救援相は、8日のウキア訪問の出来事に言及した。高齢のロヒンギャ男性は母親を背負い、65キロメートルの道のりを歩いてバングラデシュ国境にたどり着いたという。

「現地を訪れなければ、彼らの苦しみは誰にも分からないでしょう」
救援相は補足した。

また、ミャンマーに戻るまでの間、ロヒンギャ全員をテンガールチャーに収容することを決定したと救援相は話した。

バングラデシュニュース/The Daily Star Sep 11 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/govt-allocates-2000-acres-rohingyas-1460356
翻訳:長谷川
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