ラカインに”安全地帯”宣言を

ラカインに”安全地帯”宣言を
【Prothom Alo】バングラデシュはロヒンギャ問題に対する自身の立ち位置を強調し、ミャンマーラカイン(Rakhine)州内の被害区域を"安全地帯"として宣言してロヒンギャが戻れるようにすべきだとした。

また、コフィ・アナン報告を歓迎し、同報告による勧告内容の実施が次の一歩になるべきだとした。

18日に開かれた第72回国連総会の折、AH・マームード・アリ外相は日本の河野太郎外相とロヒンギャ問題について会談した。

モハンマド・シャヒドゥル・ホク外務次官も同席した。

アリ氏はロヒンギャの状況について、8月25日以降、バングラデシュには40万人以上のロヒンギャが流入し、なおも続いていると話した。

現在、バングラデシュでは80万人以上のロヒンギャを収容している。

アリ氏は約1500年前のミャンマーにおけるロヒンギャ移住の歴史を話した。

ロヒンギャはベンガル語やパシュトゥ語、アラビア語、ポルトガル語などの言語に親和性があるとアリ氏。
「ですから、彼らの多くがベンガル語に親和性を持つというだけの理由で"ベンガル人"と呼ぶべきではありません」

さらに、13世紀から18世紀にかけて存在したアラカン王国について河野氏に説明し、1948年のミャンマー憲法で"ミャンマーには土着民族はいない"と述べていることに言及した。

日本の副外相は近々ミャンマーを訪問する。

副外相をダッカ(Dhaka)に来させてほしいというアリ氏の要請に対し河野氏は、間もなく日本で選挙があるため訪問は選挙後になるだろうとした。

アリ氏は日本に対し、この問題が国連安全保障理事会で議論される際には支援をしてほしいと要請し、本日(9月18日)のニューヨークタイムズ紙にロヒンギャの大移動に関する報告があることに言及した。
「我々は安保理において、友人からの(ロヒンギャ問題についての)支援を必要としています」

河野氏はミャンマーにアナン報告の勧告内容の実施を要請すると話し、北朝鮮問題についてバングラデシュの支援を求めた。

日本は外交面と経済面の両方で圧力をかけているという。

アリ氏によれば、バングラデシュも2年前から北朝鮮の違法貨物を運ぶ船を止め、バングラデシュの港への入港を禁止しているという。

河野氏はバングラデシュに対し、国際刑事裁判所(ICC)の日本からの立候補者(女性候補)の支援を求めた。

安保理でロヒンギャ問題を扱うための調整についてアリ氏は、日本によるニューヨークでの広報活動とバングラデシュによる国連での広報活動を連携させるよう河野氏に要請した。

Bangladesh News/Prothom Alo Sep 19 2017
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/160055/Dhaka-presses-for-safe-zones-in-Rakhine-state
翻訳:長谷川
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