バングラデシュ情報部~犠牲祭その5~

切り分けた肉を分配する人たち。基本的に肉は家族の分、親戚の分、貧しい人の分(喜捨)と3等分する。
調理する女性たち。アニスルによると、日本でいうハレの食、犠牲祭のご馳走はビーフカレー(トルカリ)だという。カレーならいつも食べているのでは? と聞くと、普段は野菜や魚のカレーなので、ビーフカレーはやっぱり特別なのだとか。
できたカレーを食べる男性たち。働いたあとで暑いのか男性は上半身裸。そしてやっぱり恰幅のいいお腹の人が多い。

"男女7歳にして席同じうせず、食を共にせず"なのかと聞いてみたら、「たまたまだよ」と笑われた。普段は一緒に食べているようです。

窓にかかっているカラフルな布は何かわからないとのこと。新しい写真を見るたび、疑問が増えていく。

採光窓で明るいが、電化製品が見当たらないので、果たして電気は来ているのだろうかと疑問に思った。確か、以前のニュースレターで管区別電化率のグラフがあったはずだ。そう思ってパラパラめくったら、果たして第5号に見つけた。
バングラデシュの行政単位は国ー管区-県ー郡ーユニオンー村と分かれているが、これは2010年の管区別電化率のグラフ。ルベルさんの暮らす村はクルナ管区ジョソール県の農村部なので電化率は45.55%。今はもう少し増えただろうが、およそ2軒に1軒、電気が来ていないことになる。もっとも、電化が進むのは村やユニオン単位なので、隣が来たのにうちは来ないということはないだろうが。

政府は電化を進めるため、太陽光発電を推進している。2017年6月12日のBDDNEWSによると、バングラデシュは世界で最も太陽光発電システム(SHS)が設置された(400万台)国だという。国内発電の2.86%を、太陽光を含む再生可能エネルギーが賄っている。同記事によると、まだバングラデシュの人口の38%、およそ6千万人が電力にアクセスできていないという。

果たしてルベルさんはどうなのか。
やっぱり書くほどに、疑問は増えていくのである。