住宅不足がSDGs達成の課題

【The Daily Star】都市部で貧困者用住宅が600万戸不足していることが、持続可能な開発目標(SDGs)の一つを達成する上で大きな課題になっている。非政府組織(NGO)のブラック(BRAC)が15日に発表した。

SDGsを達成するには、都市部で生活する貧困者へ適切な住宅供給が必須であるという。

15日、ボンゴボンドゥ国際展示場で、"都市部貧困者のための住宅供給財政に関する国内会議"が開かれた。

ブラック都市開発プログラムが国立住宅局(NHA)、都市開発局、バングラデシュ地方自治協会、バングラデシュ計画研究所、ブラック統治開発研究所と共同開催した。

都市部の市長5人を含む約75人の市長や国際連合開発計画(UNDP)の職員が出席した。

会議のスピーチによれば、より良い生活を求めて都市部に移住する人の数は年々増えているという。例えば、すでに人口超過状態のダッカ(Dhaka)市ではさらに50万人が加わったという。

「首都の人口が年々増えている一方、スラムに住む3人に1人は基本的な設備へのアクセスを得られていません」

モシャラフ・ホサイン住宅相によれば、住宅建設により、国内で毎日253ヘクタールの農地が失われているという。
「ですから、総合的な住宅政策と国内全体の計画を持つことが必要なのです」

都市のスラム数は増えつつあると住宅相。この問題を解決するため、NHAは都市部の外に住宅1万戸を建設するという。

急激な都市化と間違った計画、土地不足が組み合わさることで、ダッカや他の都市では健全で安全な住宅制度を実現する上で大きな課題になっていると、南ダッカ市のサイード・ココン市長は話した。

シャヒド・ウッラー・コンドカル住宅次官は、拡大しつつある住宅危機に対してまとまりのある計画を立てて対処するよう呼びかけた。

ブラックのアシフ・サレー戦略・交通・地位向上部門上級責任者によれば、ブラックは貧困者の住宅問題に対処するため、すでに調査や試験などに取り組んでいるという。

スピーチではバングラデシュの貧困は全体的に減少しつつあるものの、都市部では逆の傾向がみられるとされた。

1997年から2014年にかけ、都市部の貧困率は60.43%増加した。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 16 2017
http://www.thedailystar.net/business/housing-shortage-urban-poor-challenge-sdg-brac-1476895
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #住宅 #貧困