強硬派が難民連れ戻しに反対

【The Daily Star】22日、強硬派の仏教徒数百人は政府に対し、8月下旬以降、ミャンマーラカイン州からバングラデシュへ逃れた約60万人の少数派ロヒンギャの本国送還を行わないよう訴えた。

抗議集会は州都シットウェ(Sittwe)で行われた。2012年にコミュニティ間の暴力が勃発し、ロヒンギャが退去を余儀なくされるまで、ここには多くのロヒンギャが生活していた。

抗議集会を企画したアウン・ティ氏は、ラカイン州にはいかなる市民も歓迎されると話した。
「ですがその人たちが市民たる権利を持たなければ…衝突の無い地帯を設けるという政府の計画は決して実施されることはないでしょう」

ミャンマーはロヒンギャを民族集団と認めておらず、国内に不法居住しているバングラデシュ移民だと主張している。ロヒンギャは国内に135ある公式の民族集団からは除外され、市民権を認められていない。

8月25日、ミャンマー治安維持軍がロヒンギャ集落に対する焦土作戦を開始して以後、58万人以上のロヒンギャがバングラデシュへ逃れた。ミャンマー政府はこれをムスリムの暴徒が行った攻撃に対する報復だとしているが、国際連合などは報復が不均衡なものだとしている。

ミャンマーの事実上の指導者アウン・サン・スー・チー氏が率いる政府は今月上旬、バングラデシュ南東部に避難したロヒンギャ難民を連れ戻すと発表した。政府は合同作業班を立ち上げて、送還手続きを開始することに合意した。

一部仏教僧を含む抗議者たちは昨日、政府に対して難民を連れ戻さないよう要求した。

「企画者は1千人に抗議集会への参加を呼びかけましたが、姿を現したのは2~3百人ほどでした」
地元公務員のソー・ティン・スー氏は話した。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 23 2017
http://www.thedailystar.net/backpage/buddhists-protest-urge-myanmar-not-take-back-rohingyas-1480336
翻訳:長谷川
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