急速に拡大する難民危機

急速に拡大する難民危機
【The Daily Star】今年8月25日以降、軍の弾圧から逃れようと数十万人のロヒンギャが避難場所を求め、ミャンマーラカイン州から国境を越えてバングラデシュへ入ってきた。流入はまだ続いている。送還手続きに関してこれまでのところ、目に見える進展はない。

残虐な弾圧を逃れてバングラデシュへ流入するロヒンギャ。国連人権擁護団体の責任者はこの残虐行為を"民族浄化の典型例"だと批判した。ロヒンギャの村を焼き払い、非武装の民間人を射殺し、女性を強姦する軍や自警団に関する複数の報告がある。ミャンマー事実上の指導者スー・チー氏と軍は、世界で最も迫害されている少数派グループへの暴力終結を求める国際社会の非難に直面している。バングラデシュ政府やラカイン州に隣接するコックスバザール(Cox's Bazar)地域はかつてない流入への対応、とりわけ国境の開放に関して、大きな賞賛を受けてきた。だが、難民の本国送還がすぐ行われる見通しがないため、多くの課題が横たわっている。
「バングラデシュは豊かな国ではありませんが、1億6千万人(の国民)に食糧が行きわたれば、他の50~70万人(ロヒンギャ)の人たちにそうすることも可能です」(シェイク・ハシナ首相)

「明らかな恐怖を目の当たりにした。我々は勇気を出して回復してくれるようスーチー氏に祈る。正義や人権、国民の結束のため、語ってくれることを祈る」(デズモンド・ツツ大司教)

「状況は難民問題、人道問題、人権への悪夢として、世界最速で悪化している」(アントニオ・グテーレス国連事務総長)
Bangladesh News/The Daily Star Oct 25 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/the-fastest-growing-refugee-crisis-1481437
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ