ロヒンギャは出所へ戻るべき

ロヒンギャは出所へ戻るべき
【The Daily Star】インドは昨日、バングラデシュやインドに避難しているロヒンギャ難民はラカイン(Rakhine)州の"出所(place of origin)"に戻る必要があるとした。

ロヒンギャ危機は糾弾ではなく"現実的で建設的な"アプローチを採ることで解決しうると、インドのS・ジャイシャンカール外務次官は話した。

ジャイシャンカール氏は、カーネギー国際平和基金のカーネギー・インドが、ニューデリー(New Delhi)で開いた行事に参加していた。

「大勢の人々がラカイン州からバングラデシュへ集団脱出を行っている事実は明確な懸念事項です。どうすれば彼らが出所に戻れるかを見出すことが我々の目標となります。これは簡単なことではありません」
ジャイシャンカール氏は話した。

"出所"という言葉が使われていることには意味がある。ミャンマー政府はロヒンギャを自国民と認めていないからだ。

インドは既に危機の重みについて懸念を表明し、バングラデシュとミャンマー両国との間で"非常にハイレベルな対話"を行っているとジャイシャンカール氏はいう。

「非常に強い非難を行うよりも、実践的な措置と建設的な対話が、この状況へより良い対処ができると我々は考えます。より慎重で、より現実的で、より地元の人を思いやったアプローチが必要です」
インドはバングラデシュやミャンマーとともに、独自で取り組みを行っているという。

25日、ニューデリーでインドのスシュマ・スワラジ外相と米国のレックス・テイラーソン国務長官がロヒンギャ問題に関する協議を行った翌日の発言だった。

ジャンムー(Jammu)州やカシミール(Kashmir)州、ハリヤーナー(Haryana)州、ラジャスタン(Rajasthan)州、ウッタル・プラデーシュ(Uttar Pradesh)州、南部の都市ハイデラバード(Hyderabad)、デリー(Delhi)とその周辺部には推定4万人のロヒンギャが暮らす。8月25日以降、ミャンマーラカイン州での暴力を逃れるため、60万人を超えるロヒンギャがバングラデシュへ避難した。
インド内務省は各州への通達で、違法移民は"テロリスト組織に雇われる傾向があり"、過去数十年間ほとんどの国でテロリズムの拡大が深刻な懸念になってきたと述べた。内務省は各州当局に対し、対策本部を設け、ロヒンギャの身元を特定するよう要請した。

ジャイシャンカール氏はこれに先立ち、ベンガル湾・アジア太平洋地域における印日協力に関して次のように話している。

「南アジアとベンガル湾地域でのインドの振る舞いは、インドが大国ではなく、地域に対する責任を負う"大国志望"であることを示しています」

Bangladesh News/The Daily Star Oct 27 2017
http://www.thedailystar.net/backpage/mayanmar-rohingya-refugee-crisis-rohingyas-have-return-their-place-origin-1482373
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #ロヒンギャ #インド