SDG達成に追加で100兆円必要

SDG達成に追加で100兆円必要
【Financial Express】バングラデシュ国内で持続可能な開発目標(SDGs)を完全に達成するには、9284.8億ドル(105.9兆円)が追加で必要になることが研究で判明した。

研究によれば、2017年から2030年までの13年間でSDGsを実現するためにこの金額が必要だという。

"SDGsの財務戦略:バングラデシュの見通し"と題した研究は、SDGs達成のためにこの13年間でかかる費用は年平均663.2億ドル(7.56兆円)だとする。

計画委員会の一般経済局(GED)が研究を準備・公開した。

報告書は8日、計画委員会の国家経済会議(NEC)の場で、"バングラデシュのSDGsに関する自主国内レビュー(VNR)2017"と"第7次時5か年計画実施に関する訓練ハンドブック"の2文書とともに公開された。

AHM・ムスタファ・カマル計画相がGED、エンゲージング・ウィズ・インスティシューション(EI)、IPプロジェクト、バングラデシュ国連開発計画(UNDP)と共に開催した。

研究の推定では、2017会計年度から2030会計年度の期間中、現在公的部門や民間部門、国外の資金提供源からSDGsに関連して割り当てられている費用に加え、2015-16年時点の実質価格で9284.8億ドル程度が追加で必要になるという。これは第7次5カ年計画の拡大シナリオにおける累積国内総生産(GDP)の19.75%に当たる。

GEDは持続可能な包括的計画支援(SSIP)とEI、IPプロジェクトから資金面と技術面で支援を受け、バングラデシュが国内でSDGSを全面実施するための事前活動に関する3つの文書を作成した。

政治問題首相顧問のHT・イマム氏が主賓に招かれ、バングラデシュ投資開発庁(BIDA)執行会長のカジ・アミヌル・イスラム氏、経済関係局次官のカジ・ショフィクル・アザム氏、財務局次官のモハンマド・ムスリム・チョウドリー氏、UNDPバングラデシュ事務所長のスディプト・ムカルジー氏らが特別ゲストとして参加した。

GEDのシャムスル・アラム博士が、研究の成果や政府による国内でのSDGs実施の取り組みについて講演した。

バングラデシュは前進しており、経済や社会分野ではSDGsを含めた発展の健全なサインを見せていると計画相。
「我々は非常に順調で、SDGsを期限のかなり前に達成すると期待しています」

「我々は包括的なアプローチを採り、既にSDGsを第7時5カ年計画に統合し、目標までの計画を各省に示し、データ不足の分析やSDGs財務戦略を主導し、この国際目標を達成するためのSDGsモニタリングの枠組みや国家行動計画を準備しています」

イマム氏は、SDGsを達成し、バングラデシュを2021年までに中所得国に、2041年までに先進国にするという政府の政治公約を強調した。
「期限までにこれらの目標を達成するためにはGDPの7%越え成長では不十分で、2桁成長率の到達と総力を挙げての努力が必要です」

スディプト氏はバングラデシュを"効率的な実施計画によってSDGsを国家計画の主流に取り込むベストプラクティスの模範"と呼び、UNDPはバングラデシュが期限までにSDGsを達成できるよう支援を続けていくと話した。

Bangladesh News/Financial Express Nov 08 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/sdg-implementation-needs-additional-928b-study-1510149303
翻訳:長谷川
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