SPMパイプラインが問題に

SPMパイプラインが問題に
【Financial Express】マタバリ(Matarbari)地区に建設予定の海港の主水路では、一点係留方式(SPM)のパイプラインが大きな問題となる。日本国際協力機構(JICA)が政府に伝えた。

SPMの図面案では、パイプラインが海港の主水路に交差している。

パイプラインにより、国内ルートの商船航行や船舶の移動、漁業区域の保全、チッタゴン港が計画する多様な開発活動、港湾領域の拡大に妨げが生じるという。

JICAはマタバリ地区で海港の実現可能性調査を実施している。JICAは当局に対し、SPMパイプラインを港の主水路の傍に建設しないよう複数回要請してきた。

先週、船舶省はエネルギー局に対し、マタバリ地区では同省からの事前許可が無いプロジェクトの一切を実施しないよう念押しした。

船舶省は10月にエネルギー局に対し書面を出し、特定の場所にSPMを建設すれば事態が複雑化することを知らせていた。

関係者によれば、JICAは既に調査を実施し、予定されている海港の建設において2件の事実調査を行った。この海港は本来は深海港となる予定だ。

JICAは今月、この海港開発プロジェクトの査定任務を実施する。

船舶省職員によれば、事前調査ではマタバリ地区には水深18メートルの深海港を建設できる可能性があることが判明したという。

チッタゴン(Chittagong)港やモングラ(Mongla)港は水深が浅いため、現在高さ9メートル以上の船舶を停泊させることができない。輸出入の拡大に対応するため、今やバングラデシュでは深海港の建設が必要になったと職員は補足した。

船舶省の上級職員はフィナンシャルエクスプレスに対し、同省はエネルギー局に対しこの問題を解決するよう2度要請したが、反応を得られていないと話した。

コメントを得るため、エネルギー局のナジムッディン・チョウドリー次官に何度か接触を試みたが、電話は繋がらなかった。

バングラデシュは国内のエネルギー安全保障を確実なものにするため、10月末、中国とSPMプロジェクトを実施する5億5040万ドル(620億円)の枠組み合意を締結した。

完成後、石油の荷降ろしは深海域に浮かぶ船舶からパイプラインを通して行われるようになる。関係者によると、荷降ろしに要する時間は12日から48時間に短縮されるという。またSPMはシステムロスを減らし、百万ドル単位の節約になる。

Bangladesh News/Financial Express Dev 02 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/economy/jica-sees-spm-pipeline-as-major-obstacle-to-matarbari-seaport-1512188234
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #港湾開発 #石油パイプライン