SDGs達成を妨げる6要因

SDGs達成を妨げる6要因
【Financial Express】最新研究によれば、6つの要因がバングラデシュの弱者の状態を悪化させるため、2030年までに持続可能な開発目標(SDGs)を達成する上での妨げになるという。

6つの要素とは、"良質な教育へのアクセスの不足"、"大きなインフラ格差"、"社会的な差別"、"立地が原因の自然災害"、"様々な形で現れる不安定"、"良質で細分化されたデータの不足"だ。

6日、ダッカ(Dhaka)で"バングラデシュSDGs市民会議2017"が開かれ、政策開発センター(CPD)作成の報告書"バングラデシュの包括的な変革を求めて:取り残されない者"が公開される予定だ。

CPDのトーフィクル・イスラム・カーン研究員がチームの研究代表の役割を果たし、グループ集中討論で6つの要因が特定された。

研究によれば、脆弱性は低収入、ライフサイクル上の現象、不利な立地、ジェンダー差別、市民の身分問題、身体的・精神的な障がい、社会的に押された烙印によって実証されたという。

収入格差の拡大が問題を悪化させる一方、資産格差はより急速に拡大している。

バングラデシュで誰が"弱者"として取り残されているかを定めるため、報告書では12の基準を用いて弱者集団の特定と評価を行った。

基準には"収入"、"ジェンダー"、"立地"、"ライフサイクル"、"市民としての身分"、"障がい"、"教育・技能"、"健康"、"職業"、"宗教・民族"、"性的指向"、"突発的に生じた脆弱性"が用いられた。

収入や富の不平等は都市部で広がる一方、消費の不平等は農村部で拡大し、都市部で縮小していた。

収入の不足は弱者となる大きな原因で、弱者の基準に多く合致する人ほど収入面の影響を受けやすいとされる。脆弱性指数によれば、貧困や職業、教育の到達度、年齢は脆弱性の高さと強い相関がある。

だが、貧困や教育、不平等は政策によって適切な対応が行われているという。また、ライフサイクルによる弱者集団は最も頻繁に政策対応がなされている。

だが、立場の弱い人々向けの主要政策は遅れて実施されても、状況の改善には繋がらない。

また、気候災害で弱者となった集団への対応政策は積極的なものではなく、またダリット(不可触民)などの特定の少数民族や、宗教的少数派は政策から除外されたままになっているという。

報告書では、弱者の資源アクセスを優先する必要があり、反差別権の行使範囲を改善しなければならないと提案している。

また、弱者集団に関するデータや情報をより多く得るため、統合的な計画を実施することも提案している。

Bangladesh News/Financial Express Dec 05 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/national/six-factors-deepening-vulnerability-and-obstructing-bangladesh-to-achieve-sdgs-study-1512484574
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #SDGs #弱者