ロヒンギャ児童への懸念

ロヒンギャ児童への懸念
【Prothom Alo】ロヒンギャの児童は法的身分や市民権問題に対する政治的解決が必要で、まず、児童として認識される必要がある。国連児童基金(ユニセフ)が9日に発表した。UNB報告。

「児童の権利条約は、国籍や地位、置かれている状況に関係なく、全児童に健康権や教育を受ける権利、学ぶ機会を得る権利、成長する権利を保証します。現在、ラカイン州にいるロヒンギャ児童に、これらの権利を届けるための道や手段を見出さなければなりません」
ユニセフのマリシエ・メルカド報道官はジュネーブ(スイス)の記者会見で話した。

また、ラカイン州に住むミャンマー人児童も、長年のコミュニティ内の暴力と分断により、深く影響を受けているとした。
「我々は長きにわたり、ラカインやミャンマーの全児童に、より公平で包括的なアクセスの推進に取り組んでいます。"児童は誰であろうと児童であり、困っている全児童に手を差し伸べるべきだ"という我々の原則を守っています」

コフィ・アナン氏率いるラカイン諮問委員会は、全児童の権利が長期に渡って持続可能かつオープンで公正なやり方で守られるよう、恒久的な政治的解決のためのロードマップを提供した。

「ユニセフにはこの重要な取り組みを支援する準備があります。我々は地域の団体や諸国をはじめとする国際社会に対し、児童がより良い生活を送れ、彼らがそれを期待できるよう、影響力を行使するよう呼びかけています」

ロヒンギャの児童がより良い将来の見通しを持つには、教育が切に必要とされているとメルカド氏はいう。

「一時的な解決策を今すぐ改善し、適切な研修を受けた教師による正式な教育アクセスを提供できるよう、持続的な取り決めを速やかに立ち上げる必要があります」

ミャンマー政府は、ロヒンギャの無国籍状態への対応や基本的需要の充足など、コフィ・アナン氏率いるラカイン諮問委員会の最終報告の実施の任を負う委員会を発足した。

「私は12月6日から1月3日までミャンマーに滞在し、半分近い時間をラカイン州で過ごしました。昨年8月に弾圧が起き、65万5千人がバングラデシュへ追いやられてしまったラカイン州北部にも足を運びました」

メルカド氏はラカイン州中心部も訪問した。ここでは2012年以降、環境劣悪なキャンプに12万人以上のロヒンギャが孤立して暮らし、村に住むおよそ20万人は移動の自由や基本的サービスのアクセスが制限されている。

「ユニセフや我々のパートナーは十分なアクセスが無いため、ラカイン州北部にいる児童の本当の姿をいまだに把握していません。分かっているのは、非常に厄介だという事だけです」

彼らは8月25日以前、急性栄養不良に苦しむ4800人の児童を治療していた。彼らは今、救命治療を受けられていない。

Bangladesh News/Prothom Alo Jan 10 2018
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/169259/Unicef-gravely-concerned-over-state-of-children-in
翻訳:長谷川
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