難民児童50万人にリスク

難民児童50万人にリスク
【Prothom Alo】ロヒンギャ難民児童は今後やって来るサイクロンとモンスーン期に、より大きなリスクにさらされる可能性がある。国連児童基金(ユニセフ)が16日に警告した。

ユニセフはバングラデシュ国内の過密キャンプや、非公式住居で生活する52万人以上ロヒンギャ児童の健康と安全について言及した。

過密な難民キャンプは壊滅的な病気を流行させ、死亡に繋がる可能性がある。

「サイクロンやモンスーンの季節が近づくにつれ、既に深刻な人道状況は大惨事に変わりつつあります」
ユニセフバングラデシュのエドゥアール・ベグベデ代表は話す。

「既に恐ろしい状況で生活しており、病気や洪水、地滑り、更なる移住というより大きなリスクに直面するでしょう」

安全でない水や不潔なトイレや貧弱な衛生状態が、コレラの流行や妊婦やその子どもにとって死に直結するE型肝炎に繋がる可能性があると、ベグベデ氏は指摘する。

「淀んだ水はマラリアを媒介する蚊を引き寄せる可能性があります。子どもを病気から守ることを最優先事項にしなければなりません」

現在、ジフテリアと疑われる症例が4千件以上報告され、少なくとも24人の子どもを含む32人が死亡している。

ユニセフとそのパートナーはジフテリア予防接種キャンペーンを立ち上げるとともに、子どもとその家族に安全な水の提供とトイレへのアクセス改善に取り組む。

だが、過密と過酷な気候リスクの拡大でリスクが増すという。

熱帯サイクロンは通常、3月~7月と9月~12月にバングラデシュへやって来る。

昨年5月、サイクロン"モラ"がこの一帯を通過し、ロヒンギャ難民キャンプの約4分の1を破壊して広範囲に被害を引き起こした。

バングラデシュは8月25日以降、65万人を超えるロヒンギャ難民を受け入れている。コックスバザール(Cox's Bazar)では最近逃れて来たロヒンギャ難民や受け入れ先のコミュニティに、ユニセフと共同で救命支援を行っている。

Bangladesh News/Prothom Alo Jan 16 2017
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/169617/0.5m-Rohingya-children-at-risk-UNICEF
翻訳:長谷川
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